インテリアデザイナーの年収はいくら?平均・手取り・地域差を解説
インテリアデザイナーの年収はいくら?結論と目安レンジ
インテリアデザイナーは独立した職種として公的な年収統計が公表されていないため、全国平均を断定することはできません。近い区分として「デザイナー」全体の統計を見ると、年収の目安は約540万円、平均月給(残業代を除く)は約35.3万円と試算されています(2025年・公的統計ベース)。
ただしこれはデザイナー全体の平均で、グラフィック・Web・UIなども含みます。インテリアデザイナーは住宅・商業施設・家具・照明など担当領域が幅広く、勤務先の業態や経験年数で実態は大きく変わります。おおまかには年収300万円台〜600万円台が中心的なレンジで、大手ハウスメーカーや設計事務所、経験を積んだ人ではこれを上回ることもある、という捉え方が現実的です。
- デザイナー全体の年収目安:約540万円(平均月給約35.3万円)
- インテリアデザイナーの実感レンジ:おおむね300万円台〜600万円台
- 役職・規模・専門性によって上位層はさらに高い可能性がある
デザイナー職の給与分布|平均だけで判断しない
デザイナー全体では、平均月給35.3万円に対して中央値は32.7万円と2.7万円低くなっています。給与の高い層が上に長く伸びているため、平均だけを見ると実感とずれやすい点に注意が必要です。
分布を見ると、下位10%は22.8万円以下、上位10%は51.2万円以上、真ん中の半分は26.6万円〜42.2万円の範囲です。インテリアデザイナーも同様に、同じ職種名でも勤務先や役割で差が大きいと考えられます。
- 平均月給:35.3万円/中央値:32.7万円
- 下位10%:22.8万円以下
- 真ん中の半分:26.6万円〜42.2万円
- 上位10%:51.2万円以上
企業規模・性別で見る年収の違い
デザイナー職の中央値は企業規模で差があり、1,000人以上の企業では44.0万円、10〜99人の企業では31.1万円と13.0万円の開きがあります。インテリアデザイナーも、大手ハウスメーカー・大手インテリア企業と小規模な設計事務所・工務店では、給与体系が異なる傾向があります。
男女別では男性の中央値36.5万円、女性31.3万円で、女性は男性の85.6%にあたります。この差には年齢・勤続年数・役職・労働時間の違いが含まれており、単純に性別だけで説明できるものではありません。
- 1,000人以上:中央値44.0万円
- 100〜999人:中央値33.8万円
- 10〜99人:中央値31.1万円
- 男性中央値36.5万円/女性中央値31.3万円
都道府県別の月給目安|都市部は高めの傾向
デザイナー全体の平均月給は都道府県で差があり、東京都39.6万円、神奈川県39.2万円、埼玉県35.6万円、滋賀県35.6万円、千葉県34.3万円、大阪府33.7万円などとなっています。インテリアデザイナーの求人は都市部や住宅需要の多い地域に集中しやすく、地域による差が出やすい職種です。
一方で物価、とくに家賃を考慮すると、額面の高さがそのまま生活のゆとりにつながるとは限りません。転職や引っ越しを考える場合は、額面年収と生活費の両方で比較することをおすすめします。
- 東京都:月給約39.6万円(年収目安609万円)
- 神奈川県:月給約39.2万円
- 大阪府:月給約33.7万円
- 全国平均:月給約35.3万円
手取りはどのくらい?額面との違い
年収からは社会保険料・所得税・住民税が差し引かれます。デザイナー全体の東京都の例では、月給39.6万円に対して手取りの目安は約30.7万円とされています。年収500万円前後であれば、手取りはおおむね380万〜400万円前後が一つの目安になります(独身・扶養なし・40歳未満の会社員という条件での概算)。
インテリアデザイナーは、賞与の有無や残業代の扱い、案件手当の有無によって実際の手取りが変わりやすい職種です。求人票を見るときは、月給だけでなく賞与・手当・年間休日まで確認しましょう。
- 額面から社会保険料・所得税・住民税が引かれる
- 年収500万円前後で手取りはおおむね380万〜400万円前後が目安
- 賞与・残業代・手当の有無で手取りは変動する
インテリアデザイナーの年収を上げる考え方
年収を上げる方向性としては、規模の大きい企業や設計事務所へ移る、住宅以外に商業施設・ホテル・店舗など単価の高い領域を担当する、CAD・BIM・3Dパースなどの技術を高めて企画・監理まで担う、独立して設計監理やコンサルティングを行う、といった道が考えられます。
公的な職種別統計がない領域のため、実際の年収は勤務先ごとの差が大きくなります。複数の求人票や同業者の情報を集め、地域・規模・専門領域ごとに比較して判断するのが安全です。
- 大手企業・設計事務所への転職
- 商業施設やホテルなど高単価領域へのシフト
- BIM・3D・企画監理スキルの習得
- 独立・フリーランスは収入の変動が大きい点に注意
この記事のポイント
- インテリアデザイナー単独の公的年収統計はなく、断定はできない
- 近い「デザイナー」全体では年収目安約540万円・平均月給約35.3万円
- 中央値は32.7万円で、平均より低く分布は上下に広い
- 企業規模による差が大きく、1,000人以上と10〜99人で約13万円の開き
- 実際の年収は300万円台〜600万円台が中心的なレンジとみられる