マグロ漁船の年収は?遠洋マグロ延縄の給料と手取りを解説
マグロ漁船の年収はいくら?まず結論
マグロ漁船のなかでも遠洋マグロ延縄漁は、漁師の年収ランキングで1位になることが多い漁法です。水産ナビが紹介するデータでは、遠洋マグロ延縄漁の年収レンジは漁労所得ベースで600万〜1,300万円とされています(suisan-navi.jp)。
ただし、これは役職・経験・船団・漁獲状況によって大きく変動する目安です。同じマグロ漁船でも、雇われ船員か自営かで収入構造は異なります。年収保証ではありません。
- 新人乗組員:年収400万〜600万円程度
- 航海士:年収600万〜800万円程度
- 船長クラス:年収770万〜1,000万円程度
- 漁労長:年収1,075万〜1,240万円程度
マグロ漁船の年収が高い理由と「漁労所得」の注意点
遠洋マグロ延縄漁は、マグロの単価が高いことから遠洋漁業のなかでも上位の年収帯になります。一方で、漁師の年収として出回る数字には「水揚げ金額(売上)」と「漁労所得(経費差引後)」が混在しています(suisan-navi.jp)。
水揚げ金額が1,000万円でも、燃料費・餌代・氷代・漁具修繕費・漁協手数料などを差し引くと、手取りに近い漁労所得は大きく下がることがあります。沿岸漁船漁業では売上の30〜60%が経費になることもあるため、求人や記事の年収がどちらの基準かを確認することが重要です。
- 水揚げ金額=売上ベースの数字
- 漁労所得=売上から経費を差し引いた数字
- 経費率は漁法や船団によって異なる
- 年収1,300万円と聞いても、手取りは別物になり得る
役職別の年収レンジと時給換算
遠洋マグロ延縄漁は年収ランキングで1位ですが、時給換算では順位が下がります。水産ナビの試算では、年収中央値900万円・推定年間労働時間4,500時間の場合、時給換算は約2,000円です(suisan-navi.jp)。
1航海が1〜2年に及ぶこともあり、拘束期間中は陸に上がれません。家族との時間や通信環境の制約も大きく、年収の高さだけで判断できない側面があります。
- 年収中央値:900万円
- 推定年間労働時間:4,500時間
- 時給換算:約2,000円
- 年収順位1位→時給順位3位
全国平均・他産業との比較
厚生労働省の令和7(2025)年賃金構造基本統計調査によると、一般労働者(男女計)の所定内給与は月340.6千円です。賞与を含めた年収換算では約490万円が一つの目安になります(mhlw.go.jp)。
産業別では、電気・ガス・熱供給・水道業が月444.0千円で年収約640万円、学術研究・専門・技術サービス業が月440.3千円で年収約635万円です(mhlw.go.jp)。マグロ漁船の上位レンジはこれらを上回りますが、労働時間と拘束期間も長くなります。
- 全国平均:約490万円
- 男性平均:約540万円
- 女性平均:約410万円
- 電気・ガス・熱供給・水道:約640万円
- 学術研究・専門・技術サービス:約635万円
未経験からマグロ漁船に乗るには?年収よりも確認すべきこと
未経験でも乗組員から始められる場合があります。ただし、求人票の年収が水揚げベースなのか給与ベースなのか、経費負担は誰が持つのか、固定給か歩合制かを確認しないと、実際の手取りと一致しません(suisan-navi.jp)。
また、1航海の期間、通信環境、保険、休暇、帰港後の扱いも重要です。家族がいる場合は、長期不在を前提にした生活設計が必要になります。
- 雇用形態:雇われ船員か自営か
- 給与体系:固定給+歩合か、完全歩合か
- 経費負担:燃料・餌・漁具などを誰が負担するか
- 拘束期間:1航海1〜2年か、数か月か
- 休暇・保険:加入状況と帰港後の待遇
この記事のポイント
- 遠洋マグロ延縄漁の年収は漁労所得ベースで600万〜1,300万円のレンジで紹介される
- 新人400万〜600万円、船長770万〜1,000万円、漁労長1,075万〜1,240万円が目安
- 「水揚げ金額」と「漁労所得」は別。経費差引後の手取りを確認
- 全国平均年収は約490万円、男性約540万円、女性約410万円
- 時給換算では約2,000円程度。拘束期間1〜2年など代償が大きい
- 求人では給与体系・経費負担・休暇を必ず確認