三菱ケミカル 年収は平均1,189万円?推移と注意点を解説
結論:三菱ケミカルグループの平均年収は約1,189万円(2026年3月期・単体)
三菱ケミカルグループ株式会社の有価証券報告書によると、2026年3月期の平均年間給与は約1,189万円です。前期(2025年3月期)の1,060万円から+129万円(+12.2%)となり、2期連続で増加しています。
この金額は提出会社(持株会社本体)単体の従業員を分母とした平均年間給与で、賞与や基準外賃金を含み、退職金は含みません。連結従業員数は56,678人ですが、単体の従業員数は27人と開示されている点に注意が必要です。
日本の一般労働者(2025年・厚労省調査ベース)の年収概算が約490万円、製造業が約475万円であることを踏まえると、開示値だけを見れば高水準のレンジに位置します。ただし後述のとおり、この平均値の解釈には注意が必要です。
- 2026年3月期の平均年間給与:約1,189万円(単体)
- 前期比:+129万円(+12.2%)
- 平均年齢:50.2歳/平均勤続年数:24.3年(単体)
- 従業員数:単体27人/連結56,678人
平均年収の推移(2017年3月期〜2026年3月期)
有価証券報告書の開示値をもとに推移を並べると、2019年3月期の1,738万円をピークに、2020〜2022年3月期は1,000万円前後まで下落しました。その後は2023年3月期1,045万円、2024年3月期973万円、2025年3月期1,060万円、2026年3月期1,189万円と持ち直しています。
推移の振れ幅が大きいのは、合併や商号変更、持株会社体制への移行などで単体の従業員構成が大きく変わってきたことが背景にあると考えられます。単純に「毎年このペースで上がる」と読むのは避けたほうがよいでしょう。
- 2017年3月期:1,146万円
- 2018年3月期:1,440万円
- 2019年3月期:1,738万円
- 2020年3月期:1,166万円
- 2021年3月期:1,011万円
- 2022年3月期:949万円
- 2023年3月期:1,045万円
- 2024年3月期:973万円
- 2025年3月期:1,060万円
- 2026年3月期:1,189万円
大手化学・素材メーカー6社との比較
2026年期の大手化学・素材メーカー6社を並べると、三菱ケミカルグループは1,188.9万円で6社中1位、6社平均は942.8万円です。2位の住友化学958.5万円、3位の信越化学工業898.8万円が続きます。
ただし各社の平均年齢や勤続年数、事業ポートフォリオは異なるため、単純な順位比較で処遇の優劣を断定することはできません。開示資料の数字はあくまで一つの目安として扱うのが妥当です。
- 1位:三菱ケミカルグループ 1,188.9万円(平均年齢50.2歳)
- 2位:住友化学 958.5万円(平均年齢42.4歳)
- 3位:信越化学工業 898.8万円(平均年齢40.8歳)
- 4位:帝人 890.2万円/5位:三井化学 871.7万円/6位:旭化成 848.4万円
年齢別の推定年収レンジ(参考値)
外部サイトでは、平均年収1,189万円・平均年齢50.2歳という開示値を素材・化学業界の賃金カーブに当てはめた推定値が公開されています。25歳で約650万円、30歳で約890万円、35歳で約1,130万円、40歳で約1,370万円、45歳で約1,550万円、50歳前後で約1,660万円という試算です。
これはあくまで統計的な傾向に基づく推定であり、実際の等級・職種・拠点・事業会社によって大きく異なります。実際の勤務先となる三菱ケミカル株式会社などの事業会社では、別の給与体系が適用される点も押さえておきましょう。
- 25歳:約650万円前後(推定)
- 30歳:約890万円前後(推定)
- 35歳:約1,130万円前後(推定)
- 40歳:約1,370万円前後(推定)
- 50歳前後:約1,660万円前後(推定)
平均年収を見るときの注意点
第一に、この1,189万円は持株会社本体(単体27人)の平均です。実際に工場や研究所で働く従業員の多くは三菱ケミカル株式会社などの事業会社に所属しており、そちらの平均年間給与は別途開示されています。グループ全体の「一般的な年収」として受け取ると誤解を生みます。
第二に、平均値は役職者の高い給与に引っ張られます。平均年齢50.2歳・勤続24.3年という構成は、基本給や役職加算が積み上がった層が多いことを意味し、若手の実感値とは乖離しやすいです。
第三に、男女の賃金の差異や女性管理職比率は提出会社(持株会社)には開示がありません。実際の勤務先となる三菱ケミカル株式会社では、女性管理職比率6.1%、男女の賃金の差異78.2%(全労働者)といった開示があり、処遇の実態を確認する際は事業会社の指標も参照する必要があります。
- 平均年収は単体27人の数字であり、連結56,678人の平均ではない
- 平均値はベテラン・管理職層の影響を強く受ける
- 実際の勤務先(事業会社)の開示指標も確認する
- 年代・職種・拠点で実際の年収は大きく変動する
手取りの目安
平均年収クラス(1,000万円超)の場合、社会保険料と税金を差し引いた手取りは額面のおよそ68〜72%程度が一般的な目安です。仮に1,189万円であれば、手取りはおおむね810万〜860万円前後になる計算です。
ただし手取り額は扶養家族の有無、居住地の住民税、年齢による社会保険料の差などで変動します。正確な金額は勤務先の給与明細や年末調整の結果で確認してください。
- 額面1,189万円の場合の手取り目安:約810万〜860万円
- 手取りは扶養・居住地・年齢で変動する
- 正確な数字は自分の給与明細で確認する
この記事のポイント
- 三菱ケミカルグループの平均年収は2026年3月期で約1,189万円(単体・有報)
- 前期比+129万円で、2023年期以降は増加基調
- 大手化学6社比較では6社中1位、6社平均は942.8万円
- ただし単体従業員27人の平均であり、連結全体の平均ではない
- 実際の勤務先である事業会社の処遇や開示指標もあわせて確認する
- 手取りは額面の約7割前後が目安