助産師の年収はいくら?平均580万円の内訳と年齢・地域別の目安
助産師の年収は平均約580万円
厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとにした集計では、助産師の平均年収は約580万5,600円とされています。内訳は平均月給(きまって支給する現金給与額)が約39万9,600円、年間賞与が約101万400円で、平均年齢は38.7歳、平均勤続年数は8.9年という結果です(hataraki-nurse.com)。
一方、令和7年(2025年)賃金構造基本統計調査の職種別データを用いた別の集計では、助産師の平均年収は約567万円、平均月収は約39.0万円、年間賞与は約98.8万円と紹介されています(kaigojob.com)。調査年や集計方法の違いで数十万円の幅が出るため、「おおむね550万〜600万円台」ととらえるのが実態に近いといえます。
参考として、令和7年調査の一般労働者(男女計)の所定内給与は月34万600円で、年収換算では約490万円程度が一つの目安です(mhlw.go.jp)。助産師は国家資格を要する専門職であり、全体平均より高い水準に位置します。
- 平均年収:約580万5,600円(月給約39万9,600円+賞与約101万400円)
- 平均年齢:38.7歳/平均勤続年数:8.9年
- 別集計では約567万円という数値もあり、調査年で幅がある
- 一般労働者(男女計)の年収目安は約490万円程度
年齢別に見る助産師の年収目安
助産師の年収は年齢とともに緩やかに上昇し、50代でピークを迎える傾向があります。20代前半は400万円台前半から始まり、経験を積むにつれて500万〜700万円台へと上がっていくイメージです。
ただし、管理職に就くかどうか、夜勤の回数、分娩介助手当やオンコール待機手当の有無によって同じ年齢でも差が出ます。以下の金額はあくまで平均的な目安として参照してください。
- 20〜24歳:約438万円
- 25〜29歳:約537万円
- 30〜34歳:約526万円
- 35〜39歳:約576万円
- 40〜44歳:約620万円
- 45〜49歳:約563万円
- 50〜54歳:約668万円
- 55〜59歳:約725万円
- 60〜64歳:約539万円
勤務先・施設規模で変わる年収
助産師の給与は、病院・診療所・行政・看護系教育機関などの勤務先によって差があります。月額の税込給与総額で見ると、教育機関や行政は病院・診療所より高めに出ることが多く、夜勤の有無や手当の設計も影響します(kaigojob.com)。
施設規模別では、職員数1,000人以上の大規模施設の平均年収が約616万9,100円と最も高く、賞与も年間約125万9,900円と厚い傾向があります。一方、職員数10〜99人の小規模施設は平均年収約536万7,500円で、月給の差は小さいものの賞与の差が年収差につながっています(hataraki-nurse.com)。
- 全体平均:月額約39.4万円
- 病院:月額約39.6万円
- 診療所:月額約37.1万円
- 行政:月額約42.0万円
- 看護系教育機関:月額約46.4万円
- 職員1,000人以上:年収約616万9,100円/賞与約125万9,900円
- 職員10〜99人:年収約536万7,500円/賞与約57万3,500円
都道府県別の年収ランキング(目安)
都道府県別に見ると、助産師の年収は地域差が大きく、全国平均の580万円台に対して上位県では700万円を超えるケースもあります。差を生んでいるのは主に賞与の額で、月給だけではここまでの開きは出にくい傾向です。
上位には兵庫県・和歌山県・大阪府などが並び、いずれも賞与が150万円を超える高水準です。ただし、労働者数が少ない都道府県の数値は参考値として扱い、表の労働者数もあわせて確認してください(hataraki-nurse.com)。
- 兵庫県:約736万3,100円(月給47万5,400円/賞与165万8,300円)
- 和歌山県:約706万4,000円(月給44万7,900円/賞与168万9,200円)
- 大阪府:約690万2,700円(月給42万9,600円/賞与174万7,500円)
- 埼玉県:約683万7,000円(月給48万9,700円/賞与96万600円)
- 東京都:約623万9,000円(月給39万5,700円/賞与149万600円)
- 全国平均:約580万5,600円
看護師・保健師との年収比較
看護職の中では、助産師の年収が最も高い水準にあります。同じ調査では看護師の平均年収は約519万7,000円、保健師は約521万2,400円、准看護師は約417万1,700円とされており、助産師との差は看護師で約60万円程度です(hataraki-nurse.com)。
この差は、妊娠・出産という責任の重い業務を担い、資格取得に追加の専門教育が必要であることが背景にあると考えられます。時給換算の賃金構造データでも、助産師は看護師より高い基準値が示されています(mhlw.go.jp)。
- 助産師:約580万5,600円
- 保健師:約521万2,400円
- 看護師:約519万7,000円
- 准看護師:約417万1,700円
手取りはどのくらいになるか
年収580万円前後の場合、所得税・住民税・社会保険料を差し引いた手取りは、おおむね420万〜450万円程度が一つの目安になります。扶養家族の有無や居住地、各種控除の状況で変動するため、あくまで概算として考えてください。
月々の手取りにするとおおよそ30万〜33万円台です。夜勤手当や分娩介助手当は月ごとの変動が大きいため、基本給ベースの生活設計をしておくと安心です。
- 年収580万円の手取り目安:約420万〜450万円
- 月あたりの手取り目安:約30万〜33万円台
- 手当の変動を考慮し、基本給で家計を組むのが安全
年収を上げるためのポイント
助産師の年収を左右する要素は、勤務先の規模・地域・夜勤や手当の有無です。同じ職種でも、大規模施設や賞与水準の高い地域を選ぶことで年収が数十万円変わる可能性があります。
また、認定看護師や専門看護師などの資格取得、管理職へのステップアップ、教育機関や行政への転職も収入を上げる選択肢です。ただし待遇は施設ごとの規定差が大きいため、求人情報で基本給・賞与・手当を必ず確認しましょう。
- 賞与水準の高い施設・地域を選ぶ
- 夜勤回数やオンコール体制を確認する
- 認定看護師・専門看護師などの資格を活かす
- 教育機関・行政など勤務先の選択肢を広げる
- 求人票で基本給・賞与・諸手当の内訳を確認する
この記事のポイント
- 助産師の平均年収は約580万5,600円(月給約39万9,600円+賞与約101万400円)
- 調査年や集計方法により約567万円という数値もあり、550万〜600万円台でとらえるとよい
- 年齢が上がるほど上昇し、50代でピークを迎える傾向
- 大規模施設・賞与の厚い地域ほど年収が高く、都道府県差は最大で150万円以上
- 看護師(約519万7,000円)より約60万円高い水準
- 年収580万円の手取りはおおむね420万〜450万円程度