大日本印刷の年収は861万円|平均・推移・職種別の実態を解説
大日本印刷の平均年収は861万円(2026年3月期)
大日本印刷株式会社(DNP)の平均年収は861万円です。2026年3月期の有価証券報告書で開示された提出会社単体・全従業員の平均年間給与(賞与を含む年間総額)で、前期の830万円から31万円(+3.8%)増えました(the-shashi.com、nenshu-chart.com)。
同じ開示では、平均年齢44.8歳、平均勤続年数20.7年、単体の従業員数8,911人とされています。勤続20年以上の社員が中心の構成で、新卒から長期雇用される人が多い組織と読み取れます(careerfocus.co.jp)。
全国の給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限っても545万円とされるため(国税庁 民間給与実態統計調査)、DNPの水準は正社員平均のおよそ1.6倍にあたります。当サイトが参照する厚生労働省の賃金構造基本統計調査ベースでも、一般労働者の年収目安は約490万円、製造業は約475万円ですから、製造業の中ではかなり高い部類に入ります。
平均年収の推移|10年で+154万円
有価証券報告書ベースの推移を見ると、2017年3月期の707万円から2026年3月期の861万円へ、10年間で154万円増えています。この間、前年比で減った年はありません(the-shashi.com)。
直近5年の流れは次のとおりです。決算期ごとの数字であり、途中で従業員数が減少している点も併せて見ておくと実態をつかみやすくなります。
- 2022年3月期:768万円(平均年齢43.2歳・10,082人)
- 2023年3月期:797万円(平均年齢43.8歳・10,107人)
- 2024年3月期:804万円(平均年齢44.2歳・9,589人)
- 2025年3月期:830万円(平均年齢44.6歳・9,785人)
- 2026年3月期:861万円(平均年齢44.8歳・8,911人)
年代別・役職別の年収目安
861万円は全社の平均値であり、実際の年収は年代や役職で大きく変わります。平均年齢44.8歳・平均年収861万円に賃金カーブを当てはめた推定では、30歳で約673万円、40歳で約820万円、50歳で約906万円が一つの目安です(nenshu-chart.com)。あくまで統計モデルによる参考値で、個人の実額を保証するものではありません。
役職別では、外部の集計をもとに次のようなレンジが示されています。同じ会社でも役職なしと部長級では500万円以上の差が生じることがあり、年収を左右する要素は職種よりも役職のほうが大きい傾向です(careerfocus.co.jp)。
- 役職なし(入社1〜10年目):450〜650万円程度
- 上級職(10〜15年目前後):700〜850万円程度
- 課長(15年目以降):900〜1,100万円程度
- 部長級:1,200万円以上になる例も
- 工場オペレーター職:勤続5〜10年で350万円程度との口コミ集計もある
初任給・賞与・手取りの考え方
採用ページで公表されている初任給は、大学院卒が月額30万円、大学卒が月額28万円、高専・短大卒が月額26万円です(2026年時点)。単純に12か月分へ換算すると大学院卒で約360万円となり、平均年収861万円はこの水準の2倍以上にあたります。
給与は基本給・残業代・賞与(年2回)で構成され、賞与は基本給の5〜6か月分という情報があります。ただし有価証券報告書に賞与単体の金額は開示されていないため、正確な支給額は不明です。平均年収861万円は賞与を含んだ年間総額である点に注意してください。
手取りは、年収861万円の場合でおよそ600〜650万円のレンジが目安になります。所得税・住民税・社会保険料の負担は家族構成や各種控除で変わるため、実際の手取り額は個々の条件によって異なります。
同業他社との比較
印刷・情報分野の競合他社と比べると、DNPは高い水準に位置します。ただし決算期や集計対象(単体か連結か)が異なるため、あくまで参考値として見てください。
- TOPPANホールディングス:868万円(2026年3月期・平均42.8歳)
- 大日本印刷:861万円(2026年3月期・平均44.8歳)
- NISSHA:741万円(2025年12月期・平均42.6歳)
- 共同印刷:671万円(2026年3月期・平均45.6歳)
男女の賃金差異の開示
女性活躍推進法に基づく開示では、DNPの賃金は男性を100としたとき女性が全労働者で80.4%、正規雇用で80.4%、非正規雇用で61.8%です。開示企業全体の中央値70.1%と比べると差は小さめですが、この数値は職種構成・勤続年数・管理職比率の違いでも動くため、同じ仕事での賃金差を示すものではありません。
働き方と年収を上げる視点
公表されている数値では、平均残業時間は月11.8時間、有給取得率は62.4%、自己都合の離職率は1.40%とされます(careerfocus.co.jp)。離職率は低めで、長期就業を前提とした処遇設計と整合的です。
社内で年収を上げる現実的なルートは、役職を上げることと、エレクトロニクスや機能性材料など収益力の高い事業に関わることです。上級職以上ではみなし残業制度が適用され、月々の手取りが額面ほど増えない場合がある点も押さえておきましょう。
転職を検討する場合は、DNP本体(単体)の861万円とグループ会社の水準は別物である点に注意が必要です。求人票の想定年収レンジが単体基準かグループ基準かを確認しておくと、入社後のギャップを避けやすくなります。
この記事のポイント
- 大日本印刷の平均年収は861万円(2026年3月期・単体・賞与込み)
- 平均年齢44.8歳、平均勤続年数20.7年、従業員8,911人
- 10年で707万円→861万円へ+154万円、減少した年はなし
- 年代別の目安は30歳約673万円・40歳約820万円・50歳約906万円
- 同業ではTOPPANホールディングス868万円とほぼ並ぶ水準
- 861万円は全社平均であり、職種・役職・グループ会社で実態は異なる