年収と税率の早見表|手取りの目安と平均年収を解説

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年収と税率の基本|所得税は「累進課税」

日本の所得税は、課税所得が増えるほど高い税率が適用される累進課税です。ここで重要なのは、税率がかかるのは「年収そのもの」ではなく「課税所得」だという点です。課税所得は、年収から給与所得控除や社会保険料控除、基礎控除などを差し引いた金額になります。

つまり年収500万円でも、課税所得はおおむね300万円台になることが多く、税率は10%の区分に収まることが一般的です。年収の数字だけで税率を判断すると誤解しやすいため注意してください。

  • 所得税は課税所得に対して段階的に税率が上がる
  • 課税所得=年収-給与所得控除-各種所得控除
  • 同じ年収でも扶養や保険料控除の有無で課税所得は変わる
  • 住民税は所得に対して原則10%(所得割)が別途かかる

所得税率の早見表(課税所得ベース)

所得税の税率は課税所得の金額に応じて7段階に分かれています。以下は課税所得に対する税率の目安です。実際の税額は速算表と控除額を使って計算されます。

たとえば課税所得が300万円の場合、税率は10%区分にあたります。年収ベースで考えると、おおむね年収400万〜600万円台の会社員がこの区分に入ることが多いです。

  • 課税所得195万円以下:5%
  • 195万円超〜330万円以下:10%
  • 330万円超〜695万円以下:20%
  • 695万円超〜900万円以下:23%
  • 900万円超〜1800万円以下:33%
  • 1800万円超〜4000万円以下:40%
  • 4000万円超:45%

年収帯ごとの手取りの目安

手取り額は、所得税・住民税・社会保険料を差し引いた後の金額です。独身・扶養なし・社会保険加入といった一般的な条件での概算は次のとおりです。あくまで目安であり、住んでいる自治体や家族構成で変わります。

年収が上がるほど税率も社会保険料も増えるため、手取りの増え方は年収の増え方より緩やかになります。年収600万円と700万円の手取り差は、額面の差ほど大きくはありません。

  • 年収400万円:手取りはおおむね310万〜320万円
  • 年収500万円:手取りはおおむね380万〜390万円
  • 年収600万円:手取りはおおむね450万〜460万円
  • 年収700万円:手取りはおおむね520万〜530万円
  • 年収800万円:手取りはおおむね590万〜600万円
  • 年収1000万円:手取りはおおむね700万〜730万円

日本の平均年収はどのくらい?最新統計

国税庁の民間給与実態統計調査によると、令和7年分の平均給与は487万円で、前年から9万1000円増加しました。男女別では男性597万円、女性342万円で、依然として約255万円の差があります。

雇用形態別では正社員が559万円、正社員以外が210万円でした。厚生労働省の賃金構造基本統計調査でも、一般労働者の所定内給与は男女計340.6千円、男性373.4千円、女性285.9千円となっています。

  • 平均給与(令和7年分):487万円(前年比1.9%増)
  • 男性:597万円/女性:342万円
  • 正社員:559万円/正社員以外:210万円
  • 学歴別(月額):高校297.2千円、大学396.3千円、大学院517.4千円
  • 産業別(月額):電気・ガス等444.0千円が最高、宿泊・飲食277.2千円が最低
  • 都道府県別:東京都418.3千円が最も高い

年収を上げると税率はどう変わる?

年収が増えると課税所得も増え、適用される税率が一段上がることがあります。ただし税率は課税所得全体にかかるのではなく、区分ごとに段階的に適用されるため、「年収が少し増えただけで手取りが減る」ということは基本的に起こりにくい仕組みです。

一方で、社会保険料の負担や各種控除の上限(例:配偶者控除・扶養控除の所得要件)に引っかかると、世帯全体の手取りが変わることはあります。年収の壁を意識する場合は、税だけでなく社会保険の加入条件もあわせて確認しましょう。

  • 税率は課税所得全体ではなく区分ごとに段階適用される
  • 年収アップで手取りが逆転することは通常は起きにくい
  • 配偶者控除・扶養控除には所得要件がある
  • 社会保険の加入要件(年収の壁)は税とは別に確認が必要

この記事のポイント

  • 所得税は年収ではなく課税所得にかかる累進課税
  • 課税所得195万円以下は5%、330万円超〜695万円以下は20%が目安
  • 年収500万円の手取りはおおむね380万円前後
  • 平均給与は487万円、男性597万円・女性342万円
  • 税率の区分が上がっても手取りが逆転することは通常ない
  • 社会保険の壁は税制とは別に確認する

参考情報

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