年金10月支給分から手取り額が増減する人とは?年収別の影響を解説
はじめに:なぜ10月支給分から手取り額が変わるのか
2025年度(令和7年度)の公的年金は、前年度から1.9%の増額となりました。これは6月に支給された4月・5月分の年金から適用されています(limo.media)。
さらに、令和7年度税制改正により、年金の源泉徴収額が変わる可能性があります。そのため、2025年10月に支給される8月・9月分の年金から、手取り額が増減する人が出てきます。
ただし、影響を受けるのはすべての人ではありません。現役時代の年収や年金の受給額、控除の状況によって異なります。
年金の手取り額が変わる仕組み
公的年金は、原則として偶数月の15日に、前々月と前月の2ヶ月分がまとめて支給されます(後払い方式)(limo.media)。
支給される年金額からは、所得税・住民税・介護保険料などが天引きされます。この天引き額が税制改正によって変わると、手取り額が増減します。
特に、基礎控除や給与所得控除の見直しは、所得税や住民税の計算に影響します。また、年金生活者支援給付金の支給要件も変わる可能性があります。
年収別に見る手取り額への影響目安
現役時代の年収と年金額は比例する傾向があります。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査によると、一般労働者の平均年収は約490万円です(mhlw.go.jp)。
ここでは、現役時代の年収別に、年金の手取り額がどの程度変わり得るかの目安を示します。あくまで概算であり、実際の金額は加入期間や家族構成などで異なります。
- 年収300万円台:厚生年金の受給額は月額10〜12万円程度。手取り額の変動は比較的小さいが、住民税が非課税から課税に変わる可能性も。
- 年収400〜500万円:年金月額は14〜16万円程度。基礎控除の引き上げにより、所得税・住民税が減り、手取りが増える人が多いとみられる。
- 年収600万円以上:年金月額は18〜22万円程度。控除額の変更が所得再分配に影響し、増税となる可能性もある。
- 年収200万円台:国民年金のみの場合は満額で月額約6.9万円。手取り額はほとんど変わらない可能性が高い。
手取り額が減る人もいる?注意すべきポイント
税制改正は、必ずしもすべての人にとって有利とは限りません。これまで非課税だった人が課税対象になると、手取りが減ることがあります。
また、年金額が増えることで、介護保険料や国民健康保険料が上がる場合もあります。医療費の自己負担割合が変わる可能性も考慮が必要です。
- 自分の年金額と控除状況を「ねんきん定期便」で確認する
- 住民税の通知書を確認し、前年との差を見る
- 不明な点は年金事務所や税務署に相談する
この記事のポイント
- 2025年10月支給分の年金から、税制改正により手取り額が増減する人がいる
- 影響は現役時代の年収や年金額によって異なり、年収400〜500万円台では手取り増の可能性
- 年収600万円以上では増税となるケースも。年収300万円台以下は影響が小さい傾向
- 必ずしも全員が増えるわけではなく、介護保険料や住民税の変化に注意
- 正確な情報はねんきん定期便や専門機関で確認を