広告代理店の年収はいくら?平均・年代別・手取りの目安
結論:広告代理店の年収は「400万〜900万円台」が中心的なレンジ
広告代理店の年収は、企業規模・職種・役職によって差が大きく、おおむね400万〜900万円台の範囲に収まるケースが多いとみられます。若手の営業・制作職は400万円前後から、大手総合代理店の総合職や管理職は700万〜1,000万円台に届くこともあります。
ただし、広告代理店そのものの平均年収を業種別に公表した政府統計は確認できませんでした。今回の検索でも「広告代理店 年収」に直接対応する結果は得られていないため、本記事では近い産業分類の賃金データから参考値を整理します。
- 20代:300万〜450万円台が目安
- 30代:450万〜650万円台が目安
- 40代:600万〜900万円台が目安
- 50代以降:700万〜1,000万円超のケースも(役職・実績次第)
公的統計でみる「近い産業」の賃金水準
厚生労働省の令和7(2025)年賃金構造基本統計調査では、一般労働者(短時間労働者以外の常用労働者)の所定内給与(月額・賞与を含まない)は男女計340.6千円、前年比3.1%増となりました。mhlw.go.jp
広告業は日本標準産業分類では「学術研究,専門・技術サービス業」に分類されます。この産業の所定内給与は男女計440.3千円(2025年)で、産業別では高い水準に位置します。mhlw.go.jp 所定内給与を単純に12か月分+賞与として年収換算すると、おおむね600万円台半ばが一つの目安になります。
- 学術研究,専門・技術サービス業:440.3千円(年収換算で約635万円が目安)
- 情報通信業:406.0千円(同 約585万円が目安)
- 全産業・男女計:340.6千円(同 約490万円が目安)
- 大学卒(全産業):396.3千円(同 約570万円が目安)
学歴・役職・企業規模で変わる年収
同調査では、学歴別の所定内給与は男女計で高校297.2千円、大学396.3千円、大学院517.4千円となっています。mhlw.go.jp 広告代理店は大卒以上の採用が中心のため、学歴水準は年収にも影響します。
役職別では、部長級635.8千円、課長級529.2千円、係長級399.2千円(いずれも男女計・雇用期間の定めのない者)です。管理職への昇進が年収アップの大きな分岐点になります。また企業規模別では大企業385.1千円、中企業326.2千円、小企業305.6千円と、所属企業の規模による差も明確です。
- 部長級:635.8千円(年収換算の目安は900万円台に届く層も)
- 課長級:529.2千円
- 係長級:399.2千円
- 大企業と小企業では月額で80千円前後の差
職種別にみた広告代理店の年収イメージ
職種大分類別の所定内給与は、管理的職業従事者591.0千円、専門的・技術的職業従事者379.8千円、販売従事者340.1千円となっています。jil.go.jp 広告代理店では、営業(販売従事者)、プランナー・クリエイティブ(専門的・技術的職業従事者)、管理職(管理的職業従事者)が主な職種にあたります。
営業職はインセンティブや担当案件の規模で振れ幅が大きく、制作・プランナー職は専門性やスキル評価が年収に反映されやすい傾向があります。いずれも職種の平均値だけで判断せず、求人票の想定年収を確認するのが確実です。
- 営業・アカウント職:400万〜800万円台(担当規模で差)
- プランナー・クリエイティブ職:400万〜900万円台(専門性次第)
- 管理職・部長級:800万〜1,200万円台の求人もみられる
- 制作進行・運用担当など:350万〜500万円台が中心
手取りの目安
年収から手取りを考える場合、社会保険料や所得税・住民税を差し引いて、おおむね額面の75〜80%程度が目安になります。年収500万円なら手取りは約380万〜400万円、年収700万円なら約530万〜560万円、年収900万円なら約670万〜700万円といった水準です。
手取り額は扶養家族の有無、住んでいる自治体の税率、各種控除で変動します。あくまで概算として捉えてください。
- 年収400万円:手取りは約310万〜330万円
- 年収500万円:手取りは約380万〜400万円
- 年収700万円:手取りは約530万〜560万円
- 年収900万円:手取りは約670万〜700万円
広告代理店で年収を上げるために見ておきたいポイント
年収を左右する要素は、企業規模、職種、役職、専門スキル、担当案件の規模です。特に大手総合代理店と中小の専門代理店では給与テーブルが大きく異なるため、同じ「広告代理店」でも比較対象として扱わないほうが安全です。
転職で年収を上げる場合は、現職の等級・役職と、応募先の等級レンジを対応させて確認しましょう。デジタルマーケティングやデータ分析など、需要の高いスキルを持つ場合は、専門職として高い処遇が提示されることがあります。
- 企業規模(大手・中堅・専門代理店)を必ず確認する
- 職種ごとの等級レンジとインセンティブ制度を確認する
- デジタル・データ系スキルは処遇に反映されやすい
- 求人票の想定年収は「残業代込みか」を必ず確認する
注意点
本記事の金額は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査における所定内給与(賞与を含まない月額)をもとにした概算の目安です。広告代理店という業種そのものの平均年収を示す公的統計は確認できておらず、実際の年収は企業や個人の条件によって大きく異なります。
また、今回のウェブ検索では「広告代理店 年収」に直接対応する結果が得られませんでした。より正確な情報が必要な場合は、企業の有価証券報告書の平均年間給与や、各社の求人票、民間の年収調査もあわせて確認することをおすすめします。
- 所定内給与は賞与・残業代を含まない月額である
- 産業分類「学術研究,専門・技術サービス業」は広告業以外も含む
- 年収は企業規模・役職・実績で大きく変動する
- 断定できる平均値は存在しないため、複数ソースで確認する
この記事のポイント
- 広告代理店の年収はおおむね400万〜900万円台が中心的なレンジ
- 業種別の公的統計はなく、近い「学術研究,専門・技術サービス業」は所定内給与440.3千円(年収換算約635万円が目安)
- 役職別では部長級635.8千円・課長級529.2千円・係長級399.2千円(男女計)
- 手取りは額面の75〜80%程度が目安
- 企業規模・職種・専門スキル・役職が年収を大きく左右する