栄養士の年収は389.8万円|2025年平均と都道府県別の差
栄養士の平均年収は約389.8万円(2025年)
厚生労働省「令和7年(2025年)賃金構造基本統計調査」の公表値をもとに、栄養士の所定内給与額(月額)と年間賞与を年収に換算すると、平均年収は約389.8万円(おおむね390万円前後)と推計されています。
この金額は、月給266,900円の12か月分(約320万円)に、年間賞与その他特別給与額694,700円(約69.5万円)を加えたものです。残業代などの超過労働給与は含まれていないため、実際の支給額は職場によって上下します。
平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は9.4年。あくまで全体の傾向を示す平均値であり、勤務先の種類や経験年数によって年収は大きく変わります。
- 平均年収(推計):約389.8万円(おおむね380万〜400万円台)
- 所定内給与額:月266,900円
- 年間賞与その他特別給与額:694,700円
- 平均年齢:38.9歳/平均勤続年数:9.4年
栄養士はどのくらいの年収ランクなのか
同じ調査に収録された144職種のうち、栄養士は109位(高い順)に位置します。看護師や歯科衛生士などと比べると低めの水準で、医療・福祉系の職種の中でも年収が伸びにくい部類に入ります。
参考として、2025年調査の一般労働者(男女計)の平均賃金は月340,600円です。栄養士の月266,900円はこれを下回っており、職種全体で見ると平均より低い水準であることがわかります。
- 全144職種中の順位:109位(高い順)
- 一般労働者・男女計の平均月給:340,600円
- 栄養士の月給(所定内):266,900円
都道府県別では最大で約144万円の差
都道府県別の推計年収を見ると、最も高い愛知県で445.7万円、最も低い徳島県で301.4万円と、その差は約144.2万円に達します。地域の給与水準や施設種別の構成比が影響していると考えられます。
上位には愛知県(445.7万円)、群馬県(442.8万円)、鹿児島県(433.9万円)、和歌山県(428.2万円)などが並びます。一方で東京都は402.4万円と、全国平均をやや上回る程度にとどまっています。
ただし都道府県別の数値は、対象となる労働者数が少ない県ほど振れ幅が大きくなります。単純に「この県なら高い」と断定できるものではありません。
- 愛知県:445.7万円(全国+56.0万円)
- 群馬県:442.8万円/鹿児島県:433.9万円
- 東京都:402.4万円/神奈川県:416.1万円
- 最も低い徳島県:301.4万円
- 最高と最低の差:約144.2万円
経験年数が長くなるほど時給換算額は上がる
賃金構造基本統計調査では、能力・経験調整指数を用いた時給換算の参考値も公表されています。栄養士の基準値(経験0年)は1,154円で、経験10年では1,647円、経験20年では2,047円まで上昇する形が示されています。
年収390万円台はあくまで平均値なので、勤続10年超では450万〜500万円前後、管理職や管理栄養士としての役職が付けば500万円台に届くケースも考えられます。逆に経験が浅い時期は月給20万円台前半にとどまることも珍しくありません。
- 経験0年の時給換算参考値:1,154円
- 経験10年:1,647円
- 経験20年:2,047円
年収390万円の手取りはどのくらい?
年収約390万円の場合、所得税・住民税と社会保険料を差し引いた手取りは、おおむね年間305万〜320万円(月あたり25万〜27万円前後)が一つの目安になります。
実際の手取りは、住んでいる自治体の住民税、扶養の有無、加入する健康保険の種類によって変わります。ボーナスの支給月や額によっても月ごとの手取りは変動するため、あくまで概算として捉えてください。
- 年収390万円の手取り目安:年間約305万〜320万円
- 月あたり:約25万〜27万円前後
- 扶養・保険・住民税の条件で変動する点に注意
年収を上げるための現実的なルート
栄養士として年収を上げる方法は、大きく分けて「資格を上位のものにする」「働く場所を変える」「役職・専門性を高める」の3つです。
まず挙げられるのが管理栄養士資格の取得です。管理栄養士は特定保健指導や給食管理など、より責任範囲が広い業務を担えるため、求人の給与レンジが栄養士より高めに設定される傾向があります。
また、給食委託会社から病院・介護施設の直営給食部門、行政の栄養職、食品メーカーの研究・開発職、スポーツや美容分野の栄養サポートなどへ移ることで、年収レンジが変わる可能性があります。待遇は施設ごとの差が大きいため、複数の求人を比較して判断するとよいでしょう。
- 管理栄養士資格の取得で求人レンジが上がりやすい
- 直営給食・行政・食品メーカーなど職場タイプを変える
- 給食管理や特定保健指導など専門スキルを身につける
- 役職(主任・管理職)を目指すルートもある
この記事のポイント
栄養士の年収は2025年の統計をもとに約389.8万円と推計されます。平均値であることを踏まえ、自分の地域・勤務先・経験年数に置き換えて参考にしてください。
- 栄養士の推計年収は約389.8万円(月給266,900円+賞与694,700円)
- 144職種中109位で、全体平均より低めの水準
- 都道府県別では愛知県445.7万円〜徳島県301.4万円と約144万円の差
- 経験0年の時給換算1,154円は、経験20年で2,047円まで上昇
- 年収390万円の手取り目安は年間約305万〜320万円
- 管理栄養士資格や勤務先の変更が年収アップの現実的な選択肢