競輪選手の年収はいくら?級班別の平均賞金と収入の仕組みを解説
競輪選手の年収は「賞金」がベースの実力主義
競輪選手は会社員ではなく個人事業主として扱われ、収入の中心はレースで獲得する賞金です。レースのグレード(GP・G1・G2・G3・F1・F2)や着順によって賞金額が変わるため、同じ競輪選手でも年ごとの収入変動が大きくなります。
公益財団法人JKAが公開する情報では、各年度の賞金総額と平均獲得額が確認できます。2025年の賞金総額は約367億円、登録選手2,400人の平均取得額は約1,515万円でした。これは過去10年で最も高い水準です(keirin-autorace.or.jp)。
- 収入の柱はレース賞金。成績次第で大きく増減する
- 個人事業主のため、経費は自己負担
- 賞金以外に出走手当などの各種手当がある
2025年の平均取得額は約1,515万円|過去10年の推移
ネットケイリンがまとめたJKAデータによると、2025年の平均取得額は15,145,411円(約1,515万円)で、2014年の約1,013万円から増加傾向が続いています。2020年は約906万円まで落ち込みましたが、2021年以降は回復し、2022年以降は1,200万円台、2023年は約1,408万円、2024年は約1,475万円と上昇しました(keirin.netkeiba.com)。
ただし平均取得額は「賞金総額÷登録選手数」であり、一部のトップ選手が大きく平均を引き上げています。中央値ではなく平均値である点には注意が必要です。
- 2014年:約1,013万円
- 2020年:約906万円(落ち込み)
- 2023年:約1,408万円
- 2024年:約1,475万円
- 2025年:約1,515万円(過去10年で最高)
級班別の平均取得額|S級とA級で大きな差
2025年の級班別データでは、S級685人の平均取得額が約2,496万円、A級1,503人が約1,145万円、L級1班(ガールズケイリン)212人が約1,007万円でした。S級とA級の間には約2倍以上の開きがあります(keirin.netkeiba.com)。
S級の中でも最上位のS級S班は9人しかおらず、平均取得額は約1億4,482万円と突出しています。一方、新人が所属することの多いA級3班は約926万円で、級班による収入格差がはっきり表れています。
- S級S班(9人):約1億4,482万円
- S級1班(210人):約3,241万円
- S級2班(466人):約1,902万円
- A級1班(505人):約1,363万円
- A級2班(514人):約1,151万円
- A級3班(484人):約926万円
- L級1班(212人):約1,007万円
トップ選手は年間2億円超の賞金を獲得
2025年の年間賞金取得ランキング1位は郡司浩平選手で257,691,644円(約2億5,769万円)、2位は吉田拓矢選手で204,410,474円(約2億441万円)、3位は古性優作選手で201,113,548円(約2億111万円)でした(keirin.netkeiba.com)。
上位10人の獲得賞金は約9,300万円〜2億5,700万円台に分布しており、トップ層と平均層の差は非常に大きいことがわかります。
- 1位 郡司浩平:約2億5,769万円
- 2位 吉田拓矢:約2億441万円
- 3位 古性優作:約2億111万円
- 10位 深谷知広:約9,376万円
賞金以外の収入|出走手当や各種手当
競輪選手はレースに出走するだけで「出走手当」「正選手手当」などの手当を受け取れます。失格や棄権の場合でも支払われるとされ、合計で1レース約3万円程度が目安です(sog-rc27.org)。
ほかにもモーニング手当(約1,000円)、ナイター手当(約3,000円)、ミッドナイト手当(約12,000円)、寒冷地手当(約3,000〜5,000円)、雨敢闘手当(約3,000円)など、開催条件に応じた手当が加算されます。競輪場までの交通費も支給されます(sog-rc27.org)。
- 出走手当・正選手手当:1レース合計約3万円
- ミッドナイト手当:約12,000円
- 寒冷地手当:約3,000〜5,000円
- 雨敢闘手当・正月手当:各約3,000円
手取りを考えるときの注意点|経費は自己負担
競輪選手は個人事業主のため、賞金や手当から経費を差し引いた金額が実質的な手取りになります。自転車本体やホイール、タイヤなどの機材費、ユニフォーム代、トレーニング機材、遠征の交通費・宿泊費、身体のケア費用、選手会の会費などが自己負担です(media.biz-samurai.com)。
また、所得税・住民税・国民年金・国民健康保険なども自分で納付します。平均取得額はあくまで「賞金の平均」であり、手取り額ではない点に注意してください。
- 機材費・遠征費・ケア費用は自己負担
- 税金・社会保険料も自分で納付
- 平均取得額=手取りではない
一般の平均年収との比較
厚生労働省の賃金構造基本統計調査を基にした参考値では、2025年の一般労働者(男女計)の年収は約490万円、男性は約540万円、女性は約410万円です。競輪選手の平均取得額はこれを大きく上回りますが、経費や税金を差し引く前の金額である点は同じ条件で比較できません。
また競輪選手の収入は成績に連動するため、安定した毎月の給与が保証される会社員とは収入の性質が異なります。
- 一般労働者・男女計:約490万円
- 男性:約540万円/女性:約410万円
- 競輪選手の平均取得額は約1,515万円(経費・税控除前)
引退後の収入・退職金について
かつては現役引退時に約2,000万円の退職金と独自年金が支払われていましたが、制度は見直され、現在は個人での年金加入や資産形成が求められています(careergarden.jp)。
平均引退年齢は44歳前後とされますが、成績や怪我の状況で早期引退するケースもあります。引退後は競輪場の職員など競輪関連の仕事に就く人もいれば、異業種に挑戦する人もいます。
- 退職金・年金制度は見直し済み
- 平均引退年齢は44歳前後
- セカンドキャリアの準備が必要
この記事のポイント
- 2025年の競輪選手全体の平均取得額は約1,515万円で過去10年最高
- S級平均は約2,496万円、A級平均は約1,145万円と級班で大きな差
- S級S班は9人で平均約1億4,482万円、トップは年間2億円超
- L級(ガールズケイリン)平均は約1,007万円
- 平均取得額は賞金のみで、経費・税金を引く前の金額
- 出走手当など賞金以外の収入もあるが、経費は自己負担