野村證券の年収はいくら?平均1325万円の実態と部門別の差を解説
結論:野村證券の平均年収は約1,224万〜1,325万円
野村證券の平均年収は、公式に近い開示ベースでは約1,224万円(2025年3月期・野村グループESGデータ)、より新しい集計では約1,325万円(2026年3月期)とされています。有価証券報告書(野村ホールディングス)の記載では、野村證券株式会社の平均年間給与は13,253,240円、平均年齢42歳2月、平均勤続年数15年10月、従業員数11,076人、対前事業年度増減率は6.3%増でした。
一方、口コミサイト(OpenWork・1,054人集計)では平均872万円と、公式開示より400万円以上低い数字が出ています。これは回答者の年齢層・部門構成・役職の偏りによる差が大きいと考えられ、どちらか一方だけを見て判断するのは適切ではありません。
- 野村證券 単体の平均年間給与:13,253,240円(有価証券報告書ベース)
- ESGデータベースの平均年収:約1,224万円(2025年3月期)/約1,325万円(2026年3月期)
- 口コミサイト集計:872万円(1,054人)
- 参考:持株会社・野村ホールディングスは14,208,790円(従業員204人)
持株会社と野村證券本体の年収は別物
野村證券は非上場で単独の有価証券報告書を提出していません。よく混同されるのが親会社である野村ホールディングスの平均年収で、こちらは約1,408万円前後と野村證券本体より高い水準です。ただし野村ホールディングスは従業員204人程度の金融持株会社であり、野村證券の社員は含まれていません。
同じ野村グループでも、野村證券(13,253,240円)、野村アセットマネジメント(13,906,054円、対前年16.2%増)のように会社ごとに水準が異なります。転職・就職の際は「どの法人の、どの部門に入るのか」を必ず確認しましょう。
- 野村ホールディングス:14,208,790円(従業員204人)
- 野村證券:13,253,240円(従業員11,076人)
- 野村アセットマネジメント:13,906,054円(従業員965人)
部門別の年収:投資銀行は1,200万円超、営業は780万円前後
野村證券は部門によって年収差が大きく、同じ会社でも数百万円単位の開きがあります。口コミ系の集計では、投資銀行部門が最も高く1,219万円、本社職1,177万円、IT職1,014万円、総合職821万円、営業(リテール)780万円という結果でした。
投資銀行部門については、外資系就活系の独自調査で部門全体の平均を推定2,000万円程度とする数字もあり、若手で600万〜1,000万円、30代で1,500万〜1,800万円、40代で2,000万〜3,000万円程度が目安として示されることもあります。ただしこれは推定値であり、個人の成果・役職・年次で大きく変動する点に注意が必要です。
- 投資銀行部門:約1,219万円(推定2,000万円前後とする調査もあり)
- 本社職(コーポレート):約1,018万〜1,177万円
- IT職:約1,014万円
- 総合職:約821万円
- 営業(リテール):約780万円(インセンティブで変動)
年齢別・役職別の年収レンジ
年齢別の推定年収は、25歳で約550万円、30歳で約855万円、35歳で約1,097万円、40歳で約1,211万円、45歳で約1,223万円、50歳で約1,228万円、55歳で約1,357万円という整理がされています。30代前半で1,000万円前後に到達するカーブが一つの特徴です。
投資銀行系のコーポレートタイトル別では、アナリスト(1〜3年目)510万〜800万円、アソシエイト(4〜7年目)800万〜1,200万円、ヴァイス・プレジデント(8〜12年目)1,200万〜1,800万円、ディレクター1,800万〜2,500万円、マネージング・ディレクター2,500万円以上というレンジが示されることがあります。あくまで目安のレンジであり、保証された金額ではありません。
- 25歳:約550万円/30歳:約855万円/35歳:約1,097万円
- 40歳:約1,211万円/45歳:約1,223万円/50歳:約1,228万円/55歳:約1,357万円
- アナリスト:510万〜800万円
- アソシエイト:800万〜1,200万円
- ヴァイス・プレジデント:1,200万〜1,800万円
- ディレクター:1,800万〜2,500万円/MD:2,500万円以上
初任給と若手の水準
2026年度の初任給は月額300,000円、想定年収3,600,000円とする企業研究サイトの記載があります。一方、2024年1月に野村證券が入社3年目までの社員を対象に平均16%の賃上げを実施し、初任給を245,000円から265,000円へ引き上げたという情報もあり、年度や職種コースによって条件が異なるため、募集要項での確認が必須です。
証券・投資銀行業界の中では初任給は控えめな水準と評されることもありますが、入社後の賃上げカーブが急である点が特徴で、20代後半から30代にかけて年収が大きく伸びる設計になっています。
- 2026年度の初任給例:月額300,000円/想定年収360万円
- 2024年の賃上げ:入社3年目まで平均16%、初任給245,000円→265,000円
- 2025年度は非管理職を対象に平均7%程度の賃上げ予定との情報あり
金融業界平均・全産業平均との比較
野村證券の年収は業界平均を大きく上回ります。金融業界全体の平均年収はdoda調べで491万円とされ、野村證券の口コミ集計872万円はこれを約380万円上回ります。当サイトが参照したローカル統計でも、金融・保険の年収換算参考値は約630万円で、産業別では高い部類に入ります。
国税庁の民間給与実態統計調査では一般の給与所得者の平均給与は545万円、全産業平均は458万円程度とされており、野村證券の水準はその約2〜3倍に相当します。ただし平均値は管理職・ベテランを含む全社員の数字であり、新卒入社時の年収とは異なる点に注意してください。
- 金融業界平均:約491万円(doda調べ)
- ローカル統計の金融・保険:約630万円(年収換算参考値)
- 国税庁・一般給与所得者の平均給与:545万円
- 全産業平均:458万円前後
手取りの目安と考え方
年収1,200万円クラスになると、所得税・住民税・社会保険料の負担が大きくなり、手取りは額面のおよそ70〜75%程度が目安になります。額面1,224万円の場合、手取りはおおむね850万〜920万円前後、額面872万円の場合は手取り600万〜650万円前後という計算になります。
実際の手取りは扶養家族の有無、自治体の税率、ふるさと納税やiDeCoなどの控除活用で変わります。加えて野村證券は確定拠出年金やキャッシュバランスプラン型退職金、従業員持株会(奨励金あり)、職場つみたてNISAといった制度を整備しており、額面以外の福利厚生も含めて評価するのが実態的です。
- 額面1,224万円 → 手取り850万〜920万円前後が目安
- 額面872万円 → 手取り600万〜650万円前後が目安
- 確定拠出年金・キャッシュバランス型退職金を導入
- 従業員持株会・職場つみたてNISAに奨励金あり
男女の賃金差と働き方の注意点
有価証券報告書の開示では、野村證券の男女の賃金の差異は全労働者57.0%、正規雇用労働者57.5%とされています。これは相対的に賃金の高い上位タイトル・職位に女性が少ないことが主因とされ、管理職に占める女性労働者の割合は21.2%(2026年度データでは24%とする情報もあり)にとどまります。
初任給や基本給に男女差はなく、差は役職・評価・昇進スピードによって生じる傾向です。年収を伸ばすには、どの部門・コースを選ぶか、評価の高い部署で成果を出せるかが大きな分かれ目になります。
- 男女の賃金差異:全労働者57.0%、正規雇用労働者57.5%
- 管理職に占める女性割合:21.2%(2026年度24%との情報も)
- 男性の育児休業取得率:94.8%
- 基本給・初任給に男女差はなし
この記事のポイント
- 野村證券本体の平均年間給与は13,253,240円(有価証券報告書・2026年3月期)
- ESGデータでは約1,224万円(2025年3月期)〜約1,325万円(2026年3月期)
- 口コミ集計は872万円で、公式開示とは400万円以上の差がある
- 部門別では投資銀行1,219万円、本社職1,177万円、IT1,014万円、営業780万円が目安
- 年齢別では35歳で約1,097万円、30代で1,000万円前後に到達するカーブ
- 金融業界平均491万円、全産業平均458万円前後を大きく上回る水準
- 平均値は管理職・ベテランを含む全社員平均で、新卒時の年収とは異なる
- 男女の賃金差異は57.0%で、上位職位の女性比率が課題