20代の年収中央値はいくら?2025年データで平均・手取りを解説
結論:20代の年収は「300万円台〜400万円台」が中心
厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者(短時間労働者以外)の20〜24歳の所定内給与は月242.8千円、25〜29歳は月279.4千円でした。単純に12か月分を足すと、20代前半で約291万円、20代後半で約335万円になります。
これに賞与(年間1〜3か月分程度)を加えた年収の目安は、20代前半でおおむね280万〜350万円、20代後半でおおむね330万〜420万円のレンジに収まるケースが多いと考えられます。ただし賞与の有無・支給月数は企業や業種で差が大きいため、あくまで目安として捉えてください。
- 20〜24歳:所定内給与 月242.8千円 → 年収目安 約280万〜350万円
- 25〜29歳:所定内給与 月279.4千円 → 年収目安 約330万〜420万円
- 参考:一般労働者全体(年齢計)の所定内給与は月340.6千円
「中央値」は公表されていない点に注意
賃金構造基本統計調査は原則として平均額(所定内給与額の平均)を公表しており、年齢階級別の「中央値」は速報・概況の段階では示されていません。そのため「20代の年収中央値=○万円」と断定することはできません。
参考として同調査の年齢計(全年齢)の中位数は月296.6千円で、平均値340.6千円を下回っています。賃金分布は高所得側に裾が長いため、一般に中央値は平均値より低く出る傾向があります。20代でも同様に、平均値よりやや低めの中央値になる可能性があると考えられます。
- 年齢階級別の中央値は未公表 → 本記事では平均額を用いて年収レンジを推計
- 年齢計の中位数は月296.6千円(平均340.6千円より低い)
- 平均値は高年収層の影響を受けやすく、体感より高く出ることがある
男女別・学歴別に見る20代の賃金
男女別では、20〜24歳の男性が月245.7千円、女性が月239.6千円、25〜29歳では男性が月288.0千円、女性が月268.8千円となっています。20代前半では差が小さい一方、20代後半にかけて男女差が広がる傾向が見られます。
学歴別(20〜24歳・男女計)では、高校卒が月225.2千円、大学卒が月263.9千円、大学院卒が月298.8千円でした。同じ20代でも学歴によって月収で3万〜7万円程度、年収換算で40万〜90万円程度の差が生じる可能性があります。
- 20〜24歳:男性 月245.7千円/女性 月239.6千円
- 25〜29歳:男性 月288.0千円/女性 月268.8千円
- 20〜24歳・学歴別:高校 月225.2千円、大学 月263.9千円、大学院 月298.8千円
額面年収から手取りを計算する目安
額面年収から手取りを求めるときは、社会保険料と税金でおおむね15〜25%が差し引かれると考えます。20代は住民税の負担が始まる時期でもあるため、手取りは額面の75〜85%程度が目安です。
たとえば額面年収300万円なら手取りはおおよそ240万〜255万円、額面年収400万円ならおおよそ310万〜340万円ほどになります。ボーナスや残業代の有無、扶養の状況、住民税の額によって変動するため、お住まいの自治体や勤務先の源泉徴収票で確認することをおすすめします。
- 額面300万円 → 手取り 約240万〜255万円
- 額面350万円 → 手取り 約275万〜300万円
- 額面400万円 → 手取り 約310万〜340万円
業種・雇用形態で変わる20代の年収
産業別の賃金(全年齢・男女計)を見ると、最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」で月444.0千円、次いで「学術研究,専門・技術サービス業」が月440.3千円、最も低いのは「宿泊業,飲食サービス業」で月277.2千円でした。業種による差は20代でもそのまま影響しやすいといえます。
短時間労働者(パート・アルバイト等)の1時間当たり賃金は、20〜24歳が1,287円、25〜29歳が1,513円です。フルタイムで月160時間程度働いた場合、20代後半でも年収200万円台前半〜300万円弱にとどまる計算になり、正社員との差が大きいことがわかります。
- 高水準:電気・ガス・熱供給・水道(月444.0千円)、学術研究・専門・技術サービス(月440.3千円)
- 低水準:宿泊業,飲食サービス業(月277.2千円)
- 短時間労働者の時間給:20〜24歳 1,287円/25〜29歳 1,513円
20代で年収を上げるためにできること
20代の年収は、勤続年数よりも「業種・職種・企業規模」の影響を受けやすい段階です。同じ年齢でも、専門職やIT・金融など賃金水準の高い領域に移ることで、年収レンジが大きく変わる可能性があります。
また、同調査では勤続年数が長くなるほど賃金が上がる傾向が確認されています。20代のうちは実務経験を積み、資格やスキルを可視化しておくことが、30代以降の年収カーブを左右します。転職を検討する場合も、目先の年収だけでなく、賞与・残業代・昇給の仕組みまで含めて比較しましょう。
- 業種・職種の選び方で年収レンジが変わる(高水準業種は月40万円台も)
- 勤続年数が伸びるほど賃金は上昇する傾向
- 転職時は額面だけでなく賞与・残業代・昇給制度まで確認する
この記事のポイント
- 20代の所定内給与は20〜24歳で月242.8千円、25〜29歳で月279.4千円(2025年調査)
- 年収目安は20代前半で約280万〜350万円、20代後半で約330万〜420万円
- 年齢階級別の「中央値」は公表されていないため、平均額から推計している
- 手取りは額面の75〜85%程度が目安
- 業種・学歴・雇用形態による差が大きく、20代の選択が30代以降の年収にも影響する