マイナビ年収調査で見る平均年収|初年度年収512万円の最新事情

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マイナビの年収調査とは?まず押さえるべき前提

マイナビが公表している「正社員の初年度年収レポート」は、総合転職情報サイト『マイナビ転職』に掲載された正社員求人の初年度年収を集計したものです。各求人に記載された初年度年収の下限と上限の中間値を1件ごとの年収とみなし、その平均を算出しています。たとえば「400万〜550万円」と記載されていれば475万円として計算されます。

つまりこの数字は「実際に働いている人の平均年収」ではなく、「企業が求人で提示している初年度年収の平均」です。転職市場のオファー水準を映す指標として見るのが適切で、国税庁や厚生労働省の統計とは性質が異なります。

  • 集計対象:マイナビ転職に掲載開始された正社員求人(雇用形態が正社員以外は除外)
  • 所得金額の上側1%は外れ値として除外
  • 初年度年収は求人記載の下限と上限の中間値で計算

2026年6月の平均初年度年収は512.4万円で過去最高

マイナビキャリアリサーチLabによると、2026年6月の正社員求人における平均初年度年収は512.4万円となり、集計開始以来の最高を更新しました。2026年4月は509.5万円、5月は510.1万円と高水準が続いており、500万円台が定着しつつある状況です。career-research.mynavi.jp

1年前と比べても水準は切り上がっています。2025年の年間平均は492.8万円で、2020年平均(450.5万円)から42.3万円増加しました。2025年12月の月次では506.5万円に達しており、上昇傾向が続いてきたことがわかります。mynavi.jp

  • 2026年6月:512.4万円(過去最高)
  • 2026年5月:510.1万円/2026年4月:509.5万円
  • 2026年3月:511.0万円(当時として過去最高)
  • 2025年通年:492.8万円

未経験求人と経験者求人で約120万円の差

募集条件別に見ると差ははっきりしています。2026年6月の未経験求人は456.8万円、経験者求人は574.0万円でした。未経験でも450万円台が提示される一方、経験者は570万円台を維持しており、その差は110万〜120万円程度に及びます。

未経験求人は2026年4月454.2万円、5月454.9万円、6月456.8万円と2カ月連続で上昇しています。経験者求人は574万〜578万円台で推移しており、経験の有無が初年度年収の大きな分かれ目になっていることがうかがえます。career-research.mynavi.jp

  • 未経験求人:450万円台前半(2026年6月は456.8万円)
  • 経験者求人:570万円台(2026年6月は574.0万円)
  • 両者の差はおおむね110万〜120万円

業種別の初年度年収|金融・保険とITが高い

業種別では「金融・保険」が最も高く、2026年6月で623.2万円でした。次いで「IT・通信・インターネット」が591.1万円、「コンサルティング」が578.2万円と続きます。この3業種は1年間の伸びも大きく、中途採用ニーズの高まりが賃金水準を押し上げていると考えられます。career-research.mynavi.jp

一方、厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2025年)を年収換算した参考値でも、電気・ガス・熱供給・水道が約640万円、学術研究・専門・技術サービスが約635万円、金融・保険が約630万円、情報通信が約585万円と、上位は専門性の高い産業が占めています。製造業は約475万円で、業種による差は100万円以上に広がっています。

なお業種別の金額は求人内容や地域によって幅があるため、あくまで目安として捉えてください。

  • 金融・保険:623.2万円(2026年6月)
  • IT・通信・インターネット:591.1万円
  • コンサルティング:578.2万円
  • 厚労省統計ベースでは製造業が約475万円

職種別の初年度年収|ITエンジニアが600万円台

職種別では「ITエンジニア」が2026年6月で629.5万円と最も高く、「コンサルタント・金融・不動産専門職」が617.7万円、「企画・経営」が583.8万円と続きました。ITエンジニアとコンサルタント系は直近半年間600万円台で推移しており、高い専門性を持つ人材への採用ニーズが表れています。career-research.mynavi.jp

2025年の年間平均でも「コンサルタント・金融・不動産専門職」が596.0万円でトップでした。2020年平均と比べるとITエンジニアの伸びが特に大きく、5年間で53.2万円増加しています。mynavi.jp

求人件数の伸びでは「電気・電子・機械・半導体」が前年比170.3%と顕著で、AI・半導体関連の採用が活発になっている可能性が指摘されています。

  • ITエンジニア:629.5万円(2026年6月)
  • コンサルタント・金融・不動産専門職:617.7万円
  • 企画・経営:583.8万円
  • 2025年平均ではコンサルタント系が596.0万円で最高

日本全体の平均年収は460万円|マイナビ調査との違い

国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は460万円です。男性が569万円、女性が316万円、正社員(正職員)が530万円、正社員以外が202万円となっています。tenshoku.mynavi.jp

マイナビの初年度年収512.4万円と国税庁の460万円を単純に比べることはできません。前者は転職求人の提示額であり、後者は全雇用者の実績値です。特にマイナビ転職は中途採用求人が中心のため、経験者や専門職の比率が高く、水準が上振れしやすい点に注意が必要です。

また平均年収は高所得者の影響を受けやすい指標です。中央値で見ると約407万円とされ、平均より50万円ほど低くなります。

  • 国税庁調査の平均給与:460万円(男性569万円/女性316万円)
  • 正社員:530万円/正社員以外:202万円
  • 年収の中央値は約407万円とされる
  • マイナビの512.4万円はあくまで求人提示額の平均

年代別の平均年収|40代後半がピーク

国税庁の年齢階層別平均年収では、20〜24歳が267万円、25〜29歳が394万円、30〜34歳が431万円、35〜39歳が466万円、40〜44歳が501万円、45〜49歳が521万円、50〜54歳が540万円と、40代後半から50代前半でピークを迎えます。60〜64歳は445万円、65〜69歳は354万円と減少していきます。tenshoku.mynavi.jp

マイナビ転職の求人「モデル年収例」を集計した2025年版ランキングでも、1位は40代後半で783万円、2位は50代前半で714万円、3位は40代前半で707万円でした。20代前半は402万円、20代後半は504万円、30代前半は594万円、30代後半は656万円という水準です。

求人ベースのモデル年収は公的統計より高めに出る傾向がありますが、「年齢が上がるほど年収が上がる」「40代後半がピーク」という構造は共通しています。

  • 20代前半:402万円/20代後半:504万円(モデル年収)
  • 30代前半:594万円/30代後半:656万円
  • 40代前半:707万円/40代後半:783万円
  • 50代前半:714万円/50代後半:697万円

手取りの目安|年収500万円台なら手取りは390万〜410万円前後

年収から手取りを計算するには、所得税・住民税・社会保険料を差し引く必要があります。一般的に年収の75〜80%程度が手取りの目安とされ、扶養家族の有無や住んでいる自治体によっても変わります。

たとえば年収460万円(国税庁調査の平均)であれば手取りは360万〜370万円前後、年収512万円(マイナビ調査の平均初年度年収)であれば390万〜410万円前後が一つの目安になります。月々に換算すると約32万〜34万円です。

あくまで概算であり、実際の金額は健康保険組合や年齢、各種控除によって異なります。正確な手取りは勤務先の給与明細や自治体の試算ツールで確認してください。

  • 年収400万円台:手取りは320万〜360万円前後
  • 年収500万円台:手取りは390万〜410万円前後
  • 年収600万円台:手取りは450万〜480万円前後
  • いずれも概算であり個別条件で変動する

年収アップを狙うならどこを見るべきか

マイナビの調査からは、業種・職種による年収差が広がっていることが読み取れます。特に金融・保険、IT・通信・インターネット、コンサルティングの3業種と、ITエンジニア、コンサルタント・金融・不動産専門職の2職種は600万円前後と高水準で推移しています。career-research.mynavi.jp

ただし高年収の職種に就けば必ず同じ年収が得られるわけではありません。同じ職種名でもスキルや役割によって提示額は大きく異なり、未経験求人と経験者求人では110万円以上の差があります。専門性を高めることや、伸びている領域の経験を積むことが現実的な年収アップの道筋と考えられます。

求人票の年収は下限と上限の幅で記載されることが多いため、応募時には幅の意味(経験年数や配属先による違いなど)を確認しておくとミスマッチを避けやすくなります。

  • 高水準業種:金融・保険、IT・通信・インターネット、コンサルティング
  • 高水準職種:ITエンジニア、コンサルタント・金融・不動産専門職
  • 未経験と経験者では初年度年収に110万円以上の差
  • 求人票の年収レンジの根拠は事前に確認する

この記事のポイント

  • マイナビ転職の平均初年度年収は2026年6月に512.4万円で過去最高を更新
  • 2025年通年は492.8万円で、2020年より42.3万円増加
  • 未経験求人456.8万円に対し経験者求人574.0万円と約120万円の差
  • 業種別は金融・保険623.2万円、IT・通信・インターネット591.1万円が上位
  • 国税庁調査の平均給与は460万円、中央値は約407万円
  • マイナビの数値は求人提示額の平均であり、実績値とは性質が異なる点に注意

参考情報

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