図書館司書の年収はいくら?給与の実態と平均との比較

キーワード: 図書館司書 年収

図書館司書の年収の目安

図書館司書の年収は、勤務先の種類と雇用形態によって大きく異なります。一般に、公立図書館の正規職員(地方公務員)は年収350万〜550万円程度、大学図書館の正規職員は300万〜500万円程度、私立・専門図書館などは250万〜450万円程度が一つの目安と考えられます。

一方、嘱託・臨時・パートとして働く非正規の司書は、年収150万〜300万円程度になることが多く、同じ「司書」という仕事でも年収差が非常に大きい点が特徴です。

  • 公立図書館・正規(地方公務員):年収350万〜550万円程度のレンジが目安
  • 大学図書館・正規:年収300万〜500万円程度のレンジが目安
  • 私立・専門図書館など:年収250万〜450万円程度のレンジが目安
  • 嘱託・臨時・パート:年収150万〜300万円程度のレンジが目安

雇用形態で年収は大きく変わる

図書館司書の求人は非正規が多く、正規採用かどうかが年収を左右します。2025年の賃金構造基本統計調査では、一般労働者の正社員・正職員の所定内給与が358.8千円であるのに対し、正社員・正職員以外は241.7千円となっており、雇用形態間の差は大きい状態です(mhlw.go.jp)。

図書館司書もこの流れの例外ではなく、正規と非正規の年収差は数百万円規模になり得ます。応募時には「正規か非正規か」「フルタイムか短時間か」を必ず確認しましょう。

  • 正規:基本給に加え、地域手当・賞与・退職金などが加わる
  • 非正規:時給・日給ベースが中心で、賞与や昇給が限られることが多い
  • 短時間勤務の場合、年収200万円前後になる例も珍しくない

公立・大学・学校・私立で給与の決まり方が違う

公立図書館の司書は地方公務員として採用されることが多く、給与は各自治体の給与条例や給料表に基づいて決まります。そのため、同じ司書でも自治体の規模や地域差によって年収が変わります。

大学図書館や学校図書館、私立図書館は、学校法人や企業・団体の給与規程によって決まります。公務員のような全国共通の基準がないため、施設ごとの差が大きい点には注意が必要です。

  • 公立:自治体の給料表・地域手当・昇給制度に準拠
  • 大学:学校法人の規程により、職位(係員・主任・係長など)で差が出る
  • 学校図書館:司書教諭と学校司書で待遇や雇用の枠組みが異なる
  • 私立・専門図書館:法人の規模や財政状況の影響を受けやすい

全国平均と比べるとどのくらいか

2025年の賃金構造基本統計調査によると、一般労働者(短時間労働者以外)の所定内給与は男女計で月340.6千円、男性373.4千円、女性285.9千円でした(mhlw.go.jp)。これを単純に年収換算すると、賞与を含む概算で男女計490万円前後、男性540万円前後、女性410万円前後が一つの参考値になります。

職種別では「専門的・技術的職業従事者」の所定内給与が379.8千円となっており、図書館司書はこの区分に近い専門職として位置づけられます(jil.go.jp)。ただし、図書館司書だけを抽出した公的な平均年収は確認できず、正確な単独数値は不明とされています。

  • 一般労働者・男女計:所定内給与340.6千円(2025年)
  • 専門的・技術的職業従事者:所定内給与379.8千円(2025年)
  • 図書館司書単独の平均年収は公的統計では明確に示されていない

手取りは年収のおよそ7〜8割

年収から税金・社会保険料を差し引いた手取りは、一般的に年収の7〜8割程度が目安です。たとえば年収400万円の場合、手取りはおおむね280万〜320万円程度、年収300万円の場合は210万〜240万円程度になることが多いです。

非正規で年収200万円前後の場合、社会保険の加入状況によって手取りの差が出ます。勤務時間や加入条件は求人票だけでなく、面接時にも確認しておくと安心です。

  • 年収300万円:手取り210万〜240万円程度が目安
  • 年収400万円:手取り280万〜320万円程度が目安
  • 年収500万円:手取り350万〜400万円程度が目安

年収を上げるための現実的な道筋

図書館司書として年収を上げるには、正規採用を目指すこと、勤続して昇給・昇格を重ねること、管理職や専門職位に就くことが基本になります。公立では自治体職員としての昇任試験、大学などでは主任・係長といった役職へのステップアップが年収増につながります。

また、司書資格に加えて情報処理・データベース・レファレンスの専門性を高め、専門職や管理部門へキャリアを広げる方法もあります。ただし、資格や経験が即座に大幅な年収アップにつながるとは限らない点は理解しておきましょう。

  • 正規職員・正規採用を第一の目標にする
  • 自治体・法人の昇給・昇任制度を確認する
  • 役職や専門分野の担当を経験して評価につなげる
  • 非正規の場合は複数施設の兼務や待遇の良い求人を比較する

この記事のポイント

  • 図書館司書の年収は、公立正規で350万〜550万円程度、非正規で150万〜300万円程度が目安
  • 正規か非正規かで年収差が大きく、求人確認が重要
  • 2025年の一般労働者の所定内給与は月340.6千円(男女計)
  • 図書館司書単独の公的平均年収は確認できず、不明な点は不明として扱った
  • 手取りは年収の7〜8割程度を目安に考えるとよい

参考情報

← 記事一覧へ · 記事を検索 · 年収指数を見る · トピック一覧