年収500万手取りはいくら?月32.5万・手取り率78%の内訳
結論:年収500万円の手取りは年間約390万円・月約32.5万円
年収500万円(額面)の会社員の場合、手取りは年間で約390万円、月額に換算すると約32.5万円が目安です。額面の約22%(約110万円)が税金と社会保険料として差し引かれ、手取り率は約78%になります。
月収(額面)は約41.7万円です。単身者・扶養なしという前提での概算であり、扶養人数や居住地域の保険料率、ボーナスの有無によって実際の金額は変わります。
この水準は「日本の給与所得者の中央値付近」と説明されることが多く、各種の経済指標の基準としても使われやすい年収帯です。
- 年間手取り:約390万円(レンジ目安 380万〜400万円)
- 月額手取り:約32.5万円(レンジ目安 31.5万〜33.5万円)
- 控除合計:約110万円(レンジ目安 105万〜115万円)
- 手取り率:約78%/控除率:約22%
控除の内訳:社会保険料が負担の約6割を占める
控除のうち最も大きいのは社会保険料です。厚生年金保険料は労使合計18.3%で2017年に固定されており、従業員負担はその半分の9.15%です。年収500万円では年間約45万円が天引きされます。
健康保険料(協会けんぽ・東京都)は労働者負担分で約4.955%、年間約24万円。雇用保険料は0.6%前後で年間約3万円です。社会保険料の合計は年間約72万円に達し、控除全体のおよそ65%を占めます。
税金は所得税(復興特別所得税含む)が年間約14万円、住民税が年間約24.5万円で、合計約38万円です。2025年の税制改正で基礎控除が48万円から引き上げられた影響で所得税はやや軽くなっていますが、社会保険料の増加がほぼ相殺する構造だと指摘されています。
- 厚生年金保険料:約45.0万円/年(月約3.75万円)
- 健康保険料(東京):約24.4万円/年(月約2.0万円)
- 雇用保険料:約3.0万円/年(月約0.25万円)
- 所得税+復興特別所得税:約14.1万円/年(月約1.2万円)
- 住民税:約24.6万円/年(月約2.0万円)
年収別の手取り比較(単身・2026年度の概算)
年収が上がるほど税金と社会保険料の負担率も上がるため、手取りの増加幅は額面の増加幅より小さくなります。400万円から500万円に上がると手取りは約73万円増え、額面増加の約73%が手取りに反映される計算です。
一方で500万円から600万円に上がった場合の手取り増は約72万円程度にとどまり、手取り率は約77%へ低下します。所得税率が10%から20%の帯に一部入ることが一因です。
以下は扶養家族なし・単身者を前提とした概算値であり、実際の金額は控除や地域によって変動します。
- 年収300万円:手取り 約240万円(月約20.0万円)
- 年収400万円:手取り 約317万円(月約26.4万円)
- 年収500万円:手取り 約390万円(月約32.5万円)
- 年収600万円:手取り 約462万円(月約38.5万円)
- 年収700万円:手取り 約531万円(月約44.2万円)
- 年収1000万円:手取り 約726万円(月約60.5万円)
日本の年収水準から見た年収500万円の位置づけ
厚生労働省の令和7年(2025年)賃金構造基本統計調査によると、一般労働者(短時間労働者以外の常用労働者)の所定内給与額は男女計で月340,600円(前年比3.1%増)です。単純に年収換算すると約490万円の水準にあたり、年収500万円はごく平均的な位置にあることがわかります。
性別で見ると男性は月373,400円(年収換算 約540万円)、女性は月285,900円(同 約410万円)で、男女間の賃金格差(男=100)は76.6と、比較可能な1976年以降で最も縮小しました。
学歴別では高校卒が月297,200円(約420万円)、大学卒が月396,300円(約570万円)です。産業別では電気・ガス・熱供給・水道(約640万円)、学術研究・専門・技術サービス(約635万円)、金融・保険(約630万円)が高い一方、製造業は約475万円にとどまり、業種による差が大きいことが分かります。
- 一般労働者・男女計:月340,600円(年収換算 約490万円)
- 男性:月373,400円(年収換算 約540万円)
- 女性:月285,900円(年収換算 約410万円)
- 大学卒:月396,300円(年収換算 約570万円)/高校卒:月297,200円(約420万円)
- 産業別の高水準帯:電気・ガス・熱供給・水道 約640万円など
ボーナスあり・なしで毎月の手取りはどう変わるか
年収500万円をボーナスなしの12等分で受け取る場合、毎月の額面は約41.7万円、手取りは約32.4万円です。
ボーナスあり(年2回・各2か月分)の場合は、月額基本給が約31.3万円、ボーナスが1回あたり約62.5万円という配分になります。毎月の手取りは約25.6万円まで下がる一方、ボーナス手取りは1回あたり約50万円となり、年間の合計は同じ約390万円です。
毎月のキャッシュフローを重視するか、まとまった金額を重視するかで家計の組み立て方が変わります。ボーナスは社会保険料の上限(標準賞与額の上限)や税率の影響で控除率が月給より高くなりやすい点にも注意が必要です。
- ボーナスなし:月額手取り 約32.4万円
- ボーナスあり(年2回):毎月手取り 約25.6万円+ボーナス手取り 約50万円×2回
- 年間手取りはいずれも約390万円でほぼ同じ
- ボーナスは控除率がやや高くなりやすい
手取りを踏まえた家計の目安と注意点
手取りの20%を貯蓄に回すのが一般的な目安とされており、年収500万円の場合は月約6.5万円・年間約78万円が目標ラインになります。単身者であれば達成しやすい水準ですが、子育て世帯では教育費や住宅費との兼ね合いで難易度が上がります。
ここで示した金額はすべて概算です。実際の手取りは、扶養人数、各種控除(生命保険料控除・住房ローン控除など)、居住地の健康保険料率、年齢による介護保険料の有無、賞与の有無によって変わります。
「年収500万円なら手取りは必ず390万円」と断定できるものではありません。自分の正確な手取りは、勤務先の給与明細や自治体の住民税決定通知書で確認するのが確実です。
- 貯蓄の目安:月約6.5万円・年間約78万円(手取りの20%)
- 介護保険料は40歳以上で追加負担が発生する
- 住民税は前年所得に基づくため、年収変動の翌年に影響が出る
- 正確な金額は給与明細・住民税決定通知書で確認する
この記事のポイント
- 年収500万円の手取りは年間約390万円・月約32.5万円(手取り率 約78%)
- 控除の約110万円のうち社会保険料が約72万円と最も大きい
- 所得税は約14万円、住民税は約24.5万円で、税金合計は約38万円
- 2025年の賃金構造基本統計調査では一般労働者男女計の所定内給与は月340,600円(年収換算 約490万円)
- 400万→500万では手取りが約73万円増えるが、500万→600万では約72万円増と伸びが鈍る
- ボーナスあり・なしで毎月の手取りは変わるが、年間手取りはほぼ同じ約390万円
- 金額はあくまで概算。扶養・地域・控除で変動するため給与明細で確認を