年金手取り一覧|2026年度の平均受給額と天引き後の目安

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年金の「額面」と「手取り」はなぜ違うのか

年金は毎年6月に届く「年金振込通知書」で、実際に振り込まれる金額(手取り)を確認できます。ねんきん定期便やねんきんネットで見られる金額は原則として「額面」の見込み額であり、そこから税金や社会保険料が天引きされた後の金額が手取りです。

天引きされる主な項目は、介護保険料、公的医療保険(国民健康保険・後期高齢者医療制度)の保険料、個人住民税および森林環境税、所得税および復興特別所得税です。現役時代と同様に、年金からも特別徴収される点に注意が必要です。

  • 年金振込通知書=天引きの内訳と実際の振込額がわかる書類
  • 年金額改定通知書=その年度の額面の年金額がわかる書類
  • 年金の受給額が年額18万円未満などの場合は天引きされないケースもある

2026年度の年金額(額面)一覧

令和8年度(2026年度)の年金額は前年度から増額となり、国民年金(基礎年金)は1.9%、厚生年金(報酬比例部分)は2.0%の引き上げです。老齢基礎年金の満額は1人分で月額7万608円(前年度6万9,308円、+1,300円)となりました。

厚生年金の標準的なモデル(男性の平均的な収入で40年間就業)では、夫婦2人分で月額23万7,279円(+4,495円)が目安とされています。ただしこれはあくまでモデルケースで、実際の受給額は加入期間や現役時代の収入によって大きく変わります。

  • 老齢基礎年金(満額・1人分):月額7万608円(2026年度)
  • 厚生年金(夫婦2人分の標準的な年金額):月額23万7,279円
  • 昭和31年4月1日以前生まれの老齢基礎年金満額は月額7万408円

国民年金・厚生年金の平均受給額(月額)

実際の受給者全体で見ると、厚生年金の平均年金月額は約15万289円(男性約16万9,967円、女性約11万1,413円)です。男女差は約6万円にのぼり、現役時代の給与水準や厚生年金への加入期間の違いが影響していると考えられます。

国民年金は平均で月額約5万9,310円(男性約6万1,595円、女性約5万7,582円)で、月額6万円以上7万円未満がボリュームゾーンです。満額に近い金額を受け取っている人が多い一方、免除期間などがある場合は満額を下回ります。

  • 厚生年金:全体で月15万円台、男性16万円台、女性11万円台
  • 国民年金:男女ともに月6万円台が中心
  • 厚生年金で月額30万円以上を受け取る人は全体の約0.12%にとどまる

手取りの目安レンジ(天引き後のイメージ)

手取り額は天引きされる税金・社会保険料の額によって変わるため、一律に「額面の何割」と断定はできません。ただし一般的には、額面から介護保険料・医療保険料・住民税・所得税などが差し引かれ、手取りは額面より1割前後少なくなることが多いとされています。

たとえば国民年金のみで月額6万円台の場合は、天引き後の手取りは月5万円台前半〜6万円弱になるケースが想定されます。厚生年金で月額15万円台の場合は、手取りで月13万円台〜14万円台が一つの目安です。いずれも個々の保険料や課税状況で変動します。

  • 国民年金のみ(額面6万円台):手取りは月5万円台〜6万円弱が目安
  • 厚生年金(額面15万円台):手取りは月13万円台〜14万円台が目安
  • 夫婦2人分の標準モデル(額面23万円台):手取りは月20万円台前後が目安
  • あくまで概算であり、自治体・保険料・所得によって変動する

経歴タイプ別の年金額(2026年度概算)

厚生労働省は、加入期間や収入の違いによる経歴類型別の年金額概算を公表しています。厚生年金期間中心の男性は月額約17万6,793円、国民年金(第1号被保険者)期間中心の男性は月額約6万3,513円と、働き方によって大きな差が出ます。

女性では、厚生年金期間中心が月額約13万4,640円、国民年金期間中心が月額約6万1,771円、第3号被保険者期間中心が月額約7万8,249円という概算です。現役時代の働き方が年金額に反映されることがわかります。

  • 厚生年金期間中心の男性:月額約17万6,793円
  • 国民年金期間中心の男性:月額約6万3,513円
  • 厚生年金期間中心の女性:月額約13万4,640円
  • 第3号被保険者期間中心の女性:月額約7万8,249円

在職老齢年金と手取りの関係

働きながら厚生年金を受け取る場合、賃金(賞与込み月収)と老齢厚生年金の合計額が「支給停止調整額」を上回ると、年金の一部または全部が支給停止されます。2026年度の支給停止調整額は月65万円に引き上げられました。

つまり、給与と年金の合計が月65万円までであれば老齢厚生年金は全額支給されます。高収入で働き続ける場合は、額面だけでなく支給停止や税金・保険料を踏まえた手取りベースでの資金計画が重要です。

  • 2026年度の支給停止調整額:月65万円
  • 給与+年金が月65万円以下なら老齢厚生年金は全額支給
  • 手取りは天引きと支給停止の両方を踏まえて確認する

手取りを確認するときの注意点

年金の手取り額は、住んでいる自治体の介護保険料や国民健康保険料、所得に応じた住民税・所得税によって変わります。同じ額面でも手取りは人によって異なるため、一覧の金額はあくまで目安として捉えてください。

正確な手取りは、毎年6月に届く年金振込通知書で確認するのが確実です。ねんきん定期便の金額は額面の見込み額である点を忘れずに、生活費の計画は手取りベースで立てることをおすすめします。

  • 手取りは自治体・所得・保険料で変動するため断定できない
  • 正確な金額は年金振込通知書で確認する
  • 資金計画は額面ではなく手取り額を基準にする

この記事のポイント

年金は額面と手取りが異なり、介護保険料・医療保険料・住民税・所得税などが天引きされます。2026年度は老齢基礎年金満額が月7万608円、厚生年金の平均は月15万円台が一つの目安です。手取りは額面より1割前後少なくなることが多く、国民年金のみで月5万円台〜6万円弱、厚生年金で月13万円台〜14万円台が概算レンジとなります。正確な金額は年金振込通知書で確認しましょう。

  • 2026年度の老齢基礎年金満額は月7万608円
  • 厚生年金の平均月額は全体で約15万289円
  • 手取りは額面より1割前後少ないことが多い
  • 正確な手取りは年金振込通知書で確認する

参考情報

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