新卒の年収平均はいくら?学歴・業界別の初任給と手取りを解説
新卒の年収平均は約290万〜300万円がひとつの目安
新卒(新入社員)の年収は、一般的に初任給を12か月分に換算し、さらに賞与を加えて考えます。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」の初任給平均額をもとに12倍した金額は約297万円とされており、ボーナスを含めない場合の目安は290万円前後です。p-chan-agent.jp
賞与が年2回・計2か月分支給される前提で計算すると、ボーナス込みの年収はおおむね300万〜340万円台のレンジになります。企業規模や業界、勤務地によって差があるため、あくまで平均的な目安として捉えてください。p-chan-agent.jp
なお、実際に手元に入る手取り額は、税金や社会保険料が差し引かれるため年収より少なくなります。年収300万円前後であれば、独身・社会保険加入などの一般的な条件では手取りはおおむね230万〜240万円前後が目安です(家族構成や自治体により異なります)。
学歴別|新卒の初任給と年収換算の平均
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、学歴が上がるほど初任給の平均額は高くなる傾向があります。高卒と大卒では約5万円、大卒と大学院卒では約4万円の差があるとされています。smbc.co.jp
初任給を12倍して単純に年収換算すると、大学卒で約297.9万円、大学院卒で約344.8万円、高専・短大卒で約267.3万円、高校卒で約237.0万円という水準になります。ここに賞与が加わると、実際の年収はさらに数十万円程度上がる計算です。p-chan-agent.jp
- 大学院卒:初任給 約28万7,400円/年収換算 約344.8万円
- 大学卒:初任給 約24万8,300円/年収換算 約297.9万円
- 高専・短大卒:初任給 約22万3,900円/年収換算 約267.3万円
- 専門学校卒:初任給 約22万2,800円/年収換算 約260万円台
- 高校卒:初任給 約19万7,500円/年収換算 約237.0万円
企業規模別|大企業と中小企業では年収に差が出やすい
企業規模が大きくなるほど初任給は高くなる傾向があります。厚生労働省の調査では、大企業24万7,800円、中企業22万8,900円、小企業21万7,800円と、大企業と小企業では約3万円の差がありました。smbc.co.jp
2026年卒の民間調査でも、大学卒(一律)の初任給は大企業26万5,632円、中堅企業25万2,502円、中小企業24万836円と、規模による差が確認されています。e-sanro.net
賞与込みの年収で見ると、大企業で約341万円、中企業で約317万円、小企業で約309万円といった試算もあります。ただし業績や職種によって変動するため、必ずこの水準になるとは限りません。p-chan-agent.jp
業界別|初任給が高い業界と低めの業界
業界別の初任給平均は、鉱業・採石業・砂利採取業が27万9,400円で最も高く、次いで不動産業25万8,500円、情報通信業24万6,100円、金融業・保険業24万6,300円などが上位に入っています。smbc.co.jp
一方で、複合サービス事業21万600円、生活関連サービス業・娯楽業21万8,200円、宿泊業・飲食サービス業22万円などは低めの水準です。最も高い業界と最も低い業界では約7万円の差があり、年収ベースでは約80万円程度の開きになり得ます。smbc.co.jp
ただし業界内でも職種や企業によって初任給は大きく異なります。平均値だけで判断せず、個別の求人票や採用情報を確認するようにしましょう。
2026年卒の初任給は引き上げ傾向が続く
2026年度の新入社員の初任給調査では、初任給を「全学歴引き上げ」た企業は75.6%と約4分の3を占めています。大学卒(一律設定)の水準は26万5,708円、大学院卒修士28万2,645円、短大卒23万1,975円、高校卒(一律)21万7,981円となりました。jinjibu.jp
別の調査でも、2026年卒の大学卒(一律)の初任給は25万880円、高校卒(一律)は21万1,814円で、初任給を引き上げた企業は77.9%にのぼります。e-sanro.net
福井県経営者協会の調査でも、2026年度の全学歴・職種平均は21万6,944円(前年比+4.0%)と、前年より上昇しています。調査対象や集計方法が異なるため金額には幅がありますが、初任給の水準は総じて上昇傾向にあるといえます。fukuikeikyo.jp
新卒の年収を上げるために意識したいポイント
新卒の年収は、入社時点の初任給でおおむね決まります。その後の年収を上げるには、昇給・昇格のしやすい環境を選ぶことや、専門スキルを身につけて市場価値を高めることが重要です。
業界別の平均年収を見ると、電気・ガス・熱供給・水道や学術研究・専門・技術サービス、金融・保険などは年収水準が高めです。ただし、これらは全年代の一般労働者の平均であり、新卒時の年収とは異なる点に注意してください。
同じ業界でも職種や勤務地、企業規模で年収は変わります。複数の情報を比較し、自分が重視する働き方と合わせて判断するのがおすすめです。
この記事のポイント
新卒の年収は、ボーナスなしの単純換算で約290万円前後、ボーナス込みでおおむね300万〜340万円台が目安です。学歴・企業規模・業界によって差があり、大学院卒は大卒より約40万〜50万円高くなる傾向があります。
- 新卒の年収平均はボーナスなしで約297万円、ボーナス込みで300万〜340万円台が目安
- 学歴別では大学院卒が最も高く、大卒との差は年収換算で40万円以上になることも
- 企業規模が大きいほど初任給は高く、大企業と中小企業では年収に数十万円の差が出やすい
- 業界別では鉱業や金融・情報通信が高め、宿泊・飲食や生活関連サービスは低め
- 2026年卒は初任給の引き上げが続いており、多くの企業が前年より水準を上げている
- 手取り額は年収300万円前後でおおむね230万〜240万円が目安(条件により変動)