休職中の給料はどうなる?年収・手取りの目安と基礎知識

キーワード: 休職 給料

結論:休職中の給料は「全額支給」とは限らない

私傷病で休職する場合、休職期間中の給料を全額支払う法的義務はなく、扱いは会社の就業規則・賃金規程によって異なります。有給扱いで満額が出るケース、一定期間は満額または6割程度、その後は無給になるケースなど幅があります。

休職中は生活費を「給料+公的給付」でまかなう形が一般的です。私傷病なら健康保険の傷病手当金、業務上なら労災の休業補償給付、育児・介護なら雇用保険の給付が候補になります。

  • 私傷病の休職:給料は就業規則次第。傷病手当金は標準報酬日額の2/3が目安(最長1年6か月)
  • 業務災害の休業:労災の休業補償給付は給付基礎日額の80%(休業特別支給金を含む)が目安
  • 育児休業:雇用保険から休業開始から180日は賃金の67%、180日経過後は50%が目安
  • 無給の休職が続くと、その年の年収は大きく下がる

休職中の手取りと年収の目安(万円レンジ)

厚生労働省の令和7年(2025年)賃金構造基本統計調査では、一般労働者(短時間労働者以外)の所定内給与は男女計で月34.06万円、単純に12か月+賞与を加味した年収はおおむね490万円前後が一つの目安ですmhlw.go.jp。

この水準の人が無給の休職に入ると、その年の年収は0万〜250万円程度まで落ち込む可能性があります。傷病手当金が出る場合は月20万円前後(非課税)が目安になり、年収換算で200万〜250万円程度になる計算です。ただし金額は標準報酬月額や休職日数で変わるため、あくまで概算です。

  • 休職前の年収目安:男女計 約490万円/男性 約540万円/女性 約410万円
  • 有給消化・満額支給の休職:休職前とほぼ同水準(例:年収400万〜500万円台を維持)
  • 傷病手当金のみの休職:年収換算で200万〜250万円前後が目安
  • 完全無給の休職:その年の年収は0万〜100万円台になることもある

休職理由ごとの給料・給付の違い

同じ「休職」でも、原因によってお金の出どころが変わります。会社から出るのか、健康保険から出るのか、雇用保険から出るのかで、振込額とタイミングが異なります。

  • 私傷病:会社の休職規定+健康保険の傷病手当金(標準報酬日額の2/3が目安、通算1年6か月)
  • 業務上・通勤災害:労災保険の休業補償給付(給付基礎日額の80%が目安)
  • 育児休業:雇用保険の育児休業給付金(180日まで67%、以降50%)mhlw.go.jp
  • 会社都合の休業:労働基準法上の休業手当として平均賃金の60%以上が目安
  • 自己都合・懲戒による休職:無給が多く、公的給付の対象外になりやすい

休職すると年収・手取りはどう変わるか

休職中は給与収入が減るため、社会保険料や住民税の負担が相対的に重く感じられます。傷病手当金や育児休業給付金は非課税のため、手取りの落ち幅は額面ほど大きくならない点がポイントです。

一方、賞与が支給対象外になると年収への影響は大きくなります。厚労省統計では正社員・正職員の所定内給与が月35.88万円、正社員以外が月24.17万円と差があり、休職を機に雇用形態が変わると年収水準そのものが下がる可能性がありますmhlw.go.jp。

  • 休職が長期化するほど、その年の年収は下がりやすい
  • 賞与の支給日をまたぐと、満額が出ないことがある
  • 傷病手当金・育児休業給付金は非課税で手取りの落ち幅を緩和
  • 復職後に等級・役職が下がると、翌年以降の年収にも影響が及ぶ

復職後の年収を戻すために確認したいこと

休職から復帰したあとの年収は、元の等級に戻るかどうかで大きく変わります。復職前に、就業規則の休職規定・復職判定・等級や役職の扱いを人事に確認しておくと安心です。

休職中に資格取得やスキルアップを進めると、転職市場での評価につながる場合もあります。令和7年の産業別では電気・ガス・熱供給・水道業が月44.4万円、学術研究・専門・技術サービス業が月44.03万円と高水準で、業種・職種の選び方で年収レンジは変わります。

  • 就業規則で休職期間・給料・復職条件を確認する
  • 傷病手当金の申請期限や必要書類を早めに確認する
  • 復職後の等級・役職・賞与の扱いを人事に質問する
  • 体調と相談しながら、転職やスキルアップも選択肢に

この記事のポイント

  • 休職中の給料は法的に満額保証されず、就業規則次第
  • 私傷病は傷病手当金(標準報酬日額の2/3が目安)、労災は休業補償給付(80%が目安)
  • 育児休業給付は180日まで67%、以降50%が目安
  • 年収490万円前後の人が無給休職に入ると、その年の年収は0万〜250万円程度まで下がりうる
  • 休職前に就業規則・復職条件・給付制度を確認しておくことが大切

参考情報

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