年齢別 平均年収【2025年】20代〜60代の推移と手取り目安

キーワード: 年齢別 平均年収

2025年の年齢別平均年収の全体像

厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者(短時間労働者以外の常用労働者)の所定内給与は男女計で月340.6千円(前年比3.1%増)、男性373.4千円、女性285.9千円でした。年齢計の平均年齢は44.4歳、平均勤続年数は12.7年です。

この所定内給与は残業代や賞与を含まない月額のため、実際の年収は「月給×12か月+賞与」で考えます。本記事では月額を年収に概算換算し、20代〜60代のレンジを示します。あくまで平均値であり、職種・地域・雇用形態で大きく変わる点に注意してください。

  • 男女計の月額所定内給与は340.6千円(前年比3.1%増)
  • 男性は373.4千円、女性は285.9千円
  • 男女間賃金格差(男=100)は76.6で比較可能な1976年以降で最も縮小
  • 年収換算は賞与込みで約14〜15か月分が目安

年齢階級別の賃金・年収一覧(男女計)

男女計の年齢階級別所定内給与(月額)と、賞与込みの年収概算レンジをまとめました。年収レンジは月給×14〜15か月で計算した参考値です。

賃金は20代から50代まで右肩上がりに増え、55〜59歳の396.2千円がピーク。60歳以降は減少に転じます。

  • 〜19歳:月208.3千円/年収約290〜310万円
  • 20〜24歳:月242.8千円/年収約340〜365万円
  • 25〜29歳:月279.4千円/年収約390〜420万円
  • 30〜34歳:月312.3千円/年収約435〜470万円
  • 35〜39歳:月340.6千円/年収約475〜510万円
  • 40〜44歳:月364.3千円/年収約510〜545万円
  • 45〜49歳:月377.9千円/年収約530〜565万円
  • 50〜54歳:月388.8千円/年収約545〜585万円
  • 55〜59歳:月396.2千円/年収約555〜595万円
  • 60〜64歳:月329.3千円/年収約460〜495万円
  • 65〜69歳:月285.3千円/年収約400〜430万円

20代の平均年収|20〜24歳は約340〜365万円、25〜29歳は約390〜420万円

20代は社会人としてのスタート期で、年齢が上がるにつれて賃金も順調に伸びます。20〜24歳の男女計は月242.8千円(前年比4.4%増)、25〜29歳は月279.4千円(同4.6%増)でした。

前年比の伸び率は全年代のなかでも高く、若手の賃上げが進んでいることがわかります。ただし賞与は勤続年数や業績に左右されるため、年収レンジには幅があります。

  • 20〜24歳:月242.8千円、年収約340〜365万円
  • 25〜29歳:月279.4千円、年収約390〜420万円
  • 20代は前年比4%台の高い伸び率
  • 手取りは額面のおよそ75〜80%が目安

30代の平均年収|30〜34歳は約435〜470万円、35〜39歳は約475〜510万円

30代は昇進・昇格や転職による年収アップが狙いやすい年代です。30〜34歳は月312.3千円(前年比4.3%増)、35〜39歳は月340.6千円(同3.6%増)となりました。

35〜39歳の340.6千円はちょうど男女計の全体平均と同じ水準です。30代後半になると管理職や専門職に就く人も増え、年収の個人差が広がり始めます。

  • 30〜34歳:月312.3千円、年収約435〜470万円
  • 35〜39歳:月340.6千円、年収約475〜510万円
  • 35〜39歳は全体平均とほぼ同水準
  • 役職・専門性の有無で個人差が拡大

40代の平均年収|40〜44歳は約510〜545万円、45〜49歳は約530〜565万円

40代は年収カーブの上昇が続く一方、伸び率は緩やかになります。40〜44歳は月364.3千円(前年比3.7%増)、45〜49歳は月377.9千円(同1.4%増)でした。

45〜49歳の伸び率1.4%は全年代のなかでも低めです。管理職層の賃金が頭打ちになりやすいことや、女性の賃金上昇が緩やかであることが背景にあります。

  • 40〜44歳:月364.3千円、年収約510〜545万円
  • 45〜49歳:月377.9千円、年収約530〜565万円
  • 45〜49歳の前年比は1.4%増と低め
  • 役職定年・転職などで差が出やすい年代

50代の平均年収|50〜54歳は約545〜585万円、55〜59歳は約555〜595万円

50代は賃金カーブのピークを迎える年代です。50〜54歳は月388.8千円(前年比2.2%増)、55〜59歳は月396.2千円(同1.1%増)で、男女計の最高水準となりました。

ただし伸び率は1〜2%台と小さく、ピークに近づくほど上昇は鈍くなります。60歳以降は再雇用などで賃金が下がるケースが多い点も押さえておきましょう。

  • 50〜54歳:月388.8千円、年収約545〜585万円
  • 55〜59歳:月396.2千円、年収約555〜595万円
  • 55〜59歳が男女計のピーク
  • 60歳以降は賃金が下がる傾向

60代の平均年収|60〜64歳は約460〜495万円、65〜69歳は約400〜430万円

60代は定年・再雇用の影響で賃金が大きく下がります。60〜64歳は月329.3千円(前年比3.7%増)、65〜69歳は月285.3千円(同3.6%増)でした。

50代ピークと比べると、60〜64歳で約17%、65〜69歳で約28%低い水準です。年金との兼ね合いもあり、働き方によって収入の組み立て方が変わります。

  • 60〜64歳:月329.3千円、年収約460〜495万円
  • 65〜69歳:月285.3千円、年収約400〜430万円
  • 50代ピークより2〜3割低い水準
  • 再雇用・嘱託・パートなど雇用形態が多様化

男女別の年収カーブ|男性は55〜59歳、女性は45〜49歳・55〜59歳がピーク

男性の賃金は55〜59歳で月445.6千円とピークを迎え、20〜24歳を100とすると181.4まで上昇します。一方、女性は45〜49歳と55〜59歳の月305.7千円が最も高く、同127.6にとどまります。

男女間賃金格差(男=100)は76.6で、前年から0.8ポイント改善しました。とはいえ女性は男性に比べて賃金の上昇が緩やかで、出産・育児などによるキャリア中断の影響も指摘されています。

  • 男性ピーク:55〜59歳で月445.6千円
  • 女性ピーク:45〜49歳・55〜59歳で月305.7千円
  • 男女間賃金格差は76.6(前年差0.8ポイント改善)
  • 女性は30代以降の伸びが緩やか

学歴・産業による年収の違い

学歴別の所定内給与(男女計)は、高校297.2千円、専門学校313.7千円、高専・短大321.2千円、大学396.3千円、大学院517.4千円でした。大学院は高校の約1.7倍の水準です。

産業別では「電気・ガス・熱供給・水道業」が444.0千円で最も高く、次いで「学術研究,専門・技術サービス業」440.3千円。「宿泊業,飲食サービス業」は277.2千円で最も低くなっています。

  • 高校卒:月297.2千円/年収約420万円前後
  • 大学卒:月396.3千円/年収約570万円前後
  • 大学院卒:月517.4千円と最高水準
  • 産業別最高は電気・ガス・熱供給・水道業の444.0千円
  • 産業別最低は宿泊業,飲食サービス業の277.2千円

平均年収から手取りを考えるときの注意点

ここで示した年収は所定内給与をもとにした概算で、実際の手取りは社会保険料や税金が差し引かれ、額面のおよそ75〜80%が目安です。年収500万円なら手取りは約380〜400万円前後になります。

また所定内給与には残業代・賞与が含まれないため、残業が多い職場や賞与が厚い企業では年収が上振れします。逆に短時間労働者は時給ベースとなり、本記事の数値とは前提が異なります。

  • 手取りは額面のおよそ75〜80%が目安
  • 所定内給与に残業代・賞与は含まれない
  • 短時間労働者は時給1,518円(男女計)と別集計
  • 平均値はあくまで参考で個人差が大きい

この記事のポイント

  • 2025年の一般労働者・男女計は月340.6千円(前年比3.1%増)
  • 年齢別では55〜59歳の396.2千円が男女計のピーク
  • 男性は55〜59歳、女性は45〜49歳・55〜59歳がピーク
  • 男女間賃金格差は76.6で過去最も縮小
  • 学歴・産業で年収水準に大きな差がある
  • 年収は賞与込みの概算、手取りは額面の75〜80%が目安

参考情報

← 記事一覧へ · 記事を検索 · 年収指数を見る · トピック一覧